[NAS] Thecus N8800Pro の SSH を Modules で導入する

Thecus ってご存知ですか?

ネットワークエンジニア的には、そこそこ有名にThecusですが一般的にはそうでも無いですね。所謂、現場機材ってヤツで現場の人達だけが知っている信頼性の高い工具とか機材の事です。ネットワークの分野にも当然そういったモノがあります。

今では有名になりましたが、初期の初期のコレガなんかはそうでしたね。特にアライドテレシスに吸収合併された時は、アライドテレシスの性能が一般価格で買える!みたいな感じで当時はとても品質が良かったです。確か10年程前だったかな。もっともそのアライドテレシスも一般的には有名じゃないですね。。ネットワークの分野では重要な所に使われるネットワークスイッチングハブが有名です。

余談は其れ位にして、NASの分野だと…まあ色々とありますが、日本だとバッファローが一番有名でしょうか。ただ、データセンターに置いてある事はまずありません。あれは所詮民生機なのでプロユースでは使えない、というのが持論です。(PROですら故障率が高すぎる為)

で、プロユースで有名なNAS(個人的な偏見込み)というと… NetApp・Dell EMC・HP・IBM 。
中堅(中小企業向け)が Netgear・QNAP・Synology。最近有名になった ASUSTOR もあります。マニアックな所だと、TerraMaster なんてのもあります。
民生機は バッファロー・I/O DATA、その他聞いた事も無いメーカーという感じです。

肝心の Thecus は中堅どころになります。メーカーは台湾です。2004年から製造をしている、比較的新しい方のメーカーになりますが、そこはITや半導体の本拠地。汎用パーツを上手く組み合わせながら、比較的安価なNASを製造しています。自社IDCに N8800Pro だけで無く、N4510U-R が3台あります。この内、8年程の実績としてHDDの故障は2回。電源故障が1台のみ。電源は冗長化されているので、勿論フェイルオーバーしたのでサービスの停止はありません。その位、安定しているアプライアンスサーバです。

余談ですが、ウチでよくオススメするNASは ReadyNAS と コレ。あと、極一部で Synology ですね。Synology はIPカメラとの連動が素晴らしく「クソ高いライセンスを別途購入すれば」自動で記録し続けてくれます。ある個人情報を扱う企業様の監視カメラに導入させて頂きました。映像した記録はリアルタイムでクラウドにも保存される為、改ざんのしようがないというシステムを構築して非常に喜ばれました。実際に裁判沙汰になる寸前で映像を見せて回避できたそうです。技術者冥利につきる話ですね。

ReadyNASは単純に壊れないからです。今まで40台程納品しましたが電源故障が2度だけ。10年選手もいる位です。速度は遅いし、OSもver6にしないと色々と不便ですが、それでも安定感はバツグンです。私は極力、管理しない管理者を目指しています。簡単に言うと保守費を取りたくないんです。中小企業、特に個人店から保守費を頂くと、それだけで圧迫するじゃないですか。それなら、初期構築でちょっといいモノを選んで頂いてあとは最低3~5年、ノーメンテで稼働し続ける。これが理想だと思っています。もし何か追加したければ、スポットでその時に予算とって依頼してくれればいいじゃないですか、というスタンスです。

責任を負いたくないという面もあります。保守費を貰うと、それだけで責任が発生します。管理者ってその責任感で押しつぶされる毎日を送るハメになるので、その負担はなるべく避けたい訳です。

なので、お客様には「保守費はどうします?保険的にお支払い頂いて安心を買うのもいいですし、保守はいらないけど何かあったら別途費用で面倒みてね、でも良いと思います」というように選択肢を与えるようにしています。但し後者は勿論、即時対応ができない可能性もあるリスクだけは負ってくださいね!という形です。この様にお互いに楽になる方法を探るのがビジネスかなと思います。

お陰様で全く壊れないので仕事が来ませんが(苦笑
貧乏暇なしです

対象機器

前置きが長いのはいつもの事。という訳で、今回は Thecus の SSHd を導入します。といってもやる事は簡単で、モジュール突っ込んで有効化するだけですけどね(終わり)
ただ日本語の情報は皆無だったので、こういう情報を残してネットの海に放置するのもありかなと思います。noteやQiitaで有料化とかアホ臭いですし。

対象機器はサイトによると以下の通りです。

  • 1U4200XXX
  • 1U4500
  • 1U4600
  • M3800
  • N0503
  • N10850
  • N12000
  • N12000PRO
  • N12000V
  • N16000
  • N16000PRO
  • N16000V
  • N2200XXX
  • N2310
  • N2520
  • N2560
  • N2800
  • N3200PRO
  • N3200XXX
  • N4100PRO
  • N4200
  • N4200Eco
  • N4200PRO
  • N4310
  • N4510U
  • N4510UPRO
  • N4520
  • N4560
  • N4800
  • N4800Eco
  • N5200
  • N5200PRO
  • N5200XXX
  • N5500
  • N5550
  • N6850
  • N7510
  • N7700
  • N7700+
  • N7700PRO
  • N7700PROv2
  • N7700SAS
  • N8200XXX
  • N8800
  • N8800+
  • N8800PRO
  • N8800PROv2
  • N8800SAS
  • N8850
  • N8900
  • N8900V

長かった…つまり大半の Thecus NAS に適応できるって事です。(ま、中身は Linux なんで当たり前っちゃ当たり前ですが)

実作業

まず、こちらのサイトから FaJoSSHD をダウンロードします。現在の最新版は 1.09.02 です。ダウンロードしたら、zipファイルを解凍して、拡張子 .mod をどこか適当な場所へ置きます。

[アプリケーションサーバ]から[モジュール]を選択し、画面右側の[インストール]ボタンの横のパソコンのマークをクリックします。ダイアログが出るので、先程解凍した .mod を選択します。そうしたら [インストール]のボタンを押してください。

この様な表示が出て、モジュールのインストールが成功しました。

モジュール一覧に、「FaJoSSHD」が表示されるので、アクションの再生ボタンみたいな三角形のマークを押してください。モジュールを有効化するかどうか聞かれるので、[Yes]を押します。これで SSHd が有効化しました。

SSHでログインしてみる

早速ログインしてみます。別の Linux サーバから ssh コマンドにてアクセスしてみます。ちなみにポートは 10022 になっていました。

[email protected]~/>ssh [email protected] -p 10022
The authenticity of host '[192.168.0.254]:10022 ([192.168.0.254]:10022)' can't be established.
RSA key fingerprint is 56:ff:58:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:**:91.
Are you sure you want to continue connecting (yes/no)? yes
Warning: Permanently added '[192.168.0.254]:10022' (RSA) to the list of known hosts.

[email protected]'s password:

[email protected]:~# uname -a
Linux thos_f03 2.6.33N7700 #5 SMP Tue May 3 17:37:03 CST 2011 i686 unknown

[email protected]:~# date
Thu Feb  4 01:45:57 JST 2021

[email protected]:~# netstat -rn
Kernel IP routing table
Destination     Gateway         Genmask         Flags   MSS Window  irtt Iface
10.186.118.2    0.0.0.0         255.255.255.255 UH        0 0          0 tun0
10.186.118.0    10.186.118.2    255.255.255.0   UG        0 0          0 tun0
192.168.0.254   0.0.0.0         255.255.255.0   U         0 0          0 bond0
127.0.0.0       0.0.0.0         255.0.0.0       U         0 0          0 lo
0.0.0.0         192.168.0.1     0.0.0.0         UG        0 0          0 bond0

こんな感じでログインできました。ちなみに初期設定では root ログインは許可されています。管理画面に入る為のパスワードをそのまま入力すればログインできます。

/etc/hosts には自分のIPとホスト名が記載されていました。
/etc/sysconfig/network-devices/ifconfig.eth0 にファイルはあるものの、現在の設定とは全く異なるIPが書かれていたので使われていないようです。tun0 に 10.186.118.2 が入っているのは何故でしょうね?(勿論設定していません)

ま、それはともかくSSHでアクセス可能になりました。
そういえば、Thecus OS 7.0 が公開されてしばらく経ちましたが、安定しているんでしょうかね。。

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