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2023/5 チェコ ブルノ 訪問記 その3

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シュピルベルグ城へ向かう

緑の市場の地下迷宮から地上に戻ると、そこには露天のはちみつ屋がありました。リキュールなども置いてあってなかなか華やかですね。こういう雰囲気は大好きです。

というわけで、シュピルベルグ城へ向かいました。ここは丘の上にあるので途中まで車で行き、駐車スペースに停めてから丘の上までのんびりと歩いていきます。

登っていく中、街の景色をパシャり。何かジブリのような世界観ですね。道沿いには余り見かけない紫の変わった花が咲いていました。ライラックという花らしいです。

調べて見たところ….ライラック(Lilac)は、オリーブ科の植物で美しい花を咲かせる落葉性の低木。元々は東ヨーロッパからアジアにかけての地域が原産地ですが、現在は世界中で栽培されているそうです。特にヨーロッパと北アメリカで人気があるとの事でした。日本では余り見かけない訳ですね。

そしてこの花。とても強い甘い香りです。特に春に漂うらしく”春の訪れを告げるもの”とされているんだとか。当然アロマオイルもあり、アロマセラピーに使用されるのだそうです。リラクゼーションやストレス軽減に効くそうです。確かにとても良い香りでした。

シュピルベルグ城入り口

何故かここ、ブルノでは前衛芸術が流行っているようで、このシュピルベルグ城でも何か不思議なものが沢山飾られていました。

軽く恐怖です(笑)

入り口。歴史を感じさせるような風情漂う壁にランタン。良きかなよきかな。

ここで、シュピルベルグ城について少々ご紹介。
シュピルベルク城(Špilberk Castle)はチェコ共和国のブルノ市にある歴史的な城です。13世紀に建設され、最初は要塞としての役割を果たしていたそうです。城はモラビア地域の戦略的な地点に位置し、モラビア辺境伯や後のハプスブルク家の支配者たちによって利用されてきました。

時代相当に、中世の要塞建築様式に従って建てられ、厚い城壁、塔、堀などにその特徴を見る事ができます。何度か改築や修復が行われ、ルネサンスやバロックの要素が加えられたと伝えられています。ちょっとモダンに見えるのはそういう所からでしょうか。

歴史的には城、という訳ですが丘の上にあって地理的に優位なので、軍事的な役割を果たしていたそうです。
特に要塞としての役割から監獄や軍事施設としても使用されたとか。中でも17世紀には反乱者や政治犯を収監するための拘置所として使われていたそうです。

とは言え、現在ではブルノ市の象徴的な建造物であり、その歴史的な価値や美しさから、観光客や歴史愛好家にとって魅力的な場所として今に残っています。さまざまな文化的なイベント…例えば音楽コンサート、アート展示が催されているのだとか。

この辺りは再建されたもののようで、かなり新しい感じがしました。
ただ、当時の雰囲気を再現しようとしているようではありますね。

展望台(屋根)へ登る

ここは塔がある、と最初に書いた通り登る事ができます。
登った先は展望台のようになっていて、街の景色を360度楽しむ事ができます。

当時のモノでしょうか。ここからは下の教会を見る事ができますが、頑丈な鉄格子で覆われていました。

丘の上から見るブルノの街は、ホテルからとはまた一味違う感じがしました。思っていたより山が少ないですね。全体的に平地に囲まれているようです。遠くには風力発電の風車や、工業地帯らしき場所、そして街全体に緑が多いなぁという印象です。

そしてひときわ目立つ “聖ペトロと聖パウロ大聖堂” は圧巻ですね。

ここが最上階、鐘が吊るされていて15分に1度鳴っていました。近場で聞いたので、めちゃくちゃ驚きました(笑)
しかしこういう白壁の塔に暖色系の屋根は映えますねぇ…空の青さと雰囲気ぴったりです。

塔を降りていくと、旧屋根?でしょうか。昔のレンガの屋根のような所に出てきました。
何か封がしてある辺り、何かに使われていたのでしょうが説明とかもなかったので、よく判りませんでした。

降りてきて、トイレの前からの景色。雰囲気ありますよね…

全体的に小さなお城なので、見る所はちょっと少ないのは残念。

ただデートスポットのようで、丘の上のベンチには家族連れやカップルが沢山いました。景色がとても綺麗ですし、花の香りもそこら中に漂っているので、のんびり過ごすにはとても良いでしょうね。

駐車スペースまでの道。香りと石畳のトンネルを抜けていくと、一瞬中世の世界に迷い込んだような錯覚を起こしますね。こういうのもまた、旅の醍醐味です。

ファストフード!

お腹が空いたので、車でちょっと走ってフードコートへ行ってみました。

Galerie Vaňkovka というショッピングモール。見つけたお店は、Bageteria Boulevard というローカルファストフード店。

この時は、KATALANSKE CHEF MENU という謎のおじさんが作ったメニューの特集をしていました。今日ホームページを見てみたら、イスタンブールメニューとあったので一定期間で何かしらのコラボメニューを作るんでしょうね。面白いコンセプトでした。

ゴーダチーズ入りのホットドッグ風のパン、そして大きく大味なポテト。少し甘みのあるパイ、ジュースはとても甘くジューシーでした。全部で1200円くらいだったと思います。たぶん。。

次の街、ブラチスラヴァへ….

ブルノ巡り、とても落ち着いていてプラハとは真逆、と言っていいほどのんびりとした時間を刻んでいる街でした。チェコというと、やはりミュシャが有名ですが実際に来てみると、推しているのはプラハが殆どです。

ブルノでは、アルフォンス・ミュシャよりもグスタフ・クリムトのものが沢山売られていました。

アルフォンス・ミュシャが幼少期に過ごしていたのがブルノなのに、やはりプラハの方が美術館があったりするせいでしょうかね。ブルノの街にいると、アルフォンス・ミュシャが誇り!という感じはしませんでした。勿論、本屋では画集が売られていたりしますし、お土産屋にもまあまあアルフォンス・ミュシャのものが並んでいるのですが、量でいうとグスタフ・クリムトの方が多かったです。

こういう新しい発見は、実際にその土地へ来て見ない事にはわかり得ません。そういう経験が旅の醍醐味ですね。
ネットの知識だけでは図れないリアルさを体験できます。

さて、次回からはブラチスラヴァ訪問記となります。

スロバキア、日本からは殆どといっていいくらい馴染みの無い国ですが、何が待ち構えているでしょうか…楽しみでなりません!

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