今年の冬は寒波らしい
こちとら全て自腹ですわ!!(笑)
という訳で今までは、ATR SPORT とRadar Rivera SPORT で乗り切ってきました。ATRに限って言えば、街乗りの時のロードノイズが五月蝿い事を除けば、とてもコスパが良いタイヤだと思っています。車両重量 1620kgという激重な車に対して、GOLDEX本庄モーターパーク(本庄サーキット) でも普通に楽しめる、しかもビート落ちやタイヤの振動も無かったというタイヤなので万人にオススメはしませんが、良いタイヤだと思っています。(別にスポンサーしてもらってません)
ただ、リアの Radar Rivera SPORT 、こちらはグリップこそ良いものの、恐らくタイヤ自体が真円では無いので高速走行中ドコドコという音がしていました。バランスはきっちり取っていたので、タイヤの製造精度が高く無いのだと思います。コンパウンド的には問題無いと思いますし、しっかりとグリップするので惜しいタイヤだとは思うんですけれどね…でも自分は今後買う事は無いと思います。
で。
最初に話を戻すと、今年の冬は寒波らしいので都心でも雪が降る可能性が高いと思います。そうなるとスタッドレス?とも思ったのですが、スタッドレスのぐにゅぐにゅという感覚は個人的に好きではありません。そこで白羽の矢が立った「オールシーズンタイヤ」
簡単に言うと急な雪でも走れる夏タイヤです。深夜に雪が降って、朝いきなりスタッドレスタイヤに履き替えるというのはなかなか手間ですし、チェーンを持ち歩くのもかなかなハードル高いです。街中でいきなりチェーン取り付けってのも避けたいですしね。そこで最近話題の「オールシーズンタイヤ」をレーシングドライバーなりにレビューしてみようと思います。
Continental ExtremeContact DWS06 ってどんなタイヤ?
レビュー的にはこんな感じです(雑)
海外製のオールシーズンタイヤの中では格別の性能。そして何よりこのタイヤ。コンチネンタルという名前がついているにも関わらず、激安なんです!215/45/ZR18、つまり18インチが1本なんと¥10,500 (2021/01/10 現在)!破格も破格です。
ExtremeContact DWS06 (とても内容が少ない公式ページ)
https://www.continental-tire.jp/car/tires/extremecontact-dws06-
何と公式にはトレッドウェアが560と言われています。トレッドウェアってなんぞ?という方も多いのですが、雑に言えば耐久性です。タイヤの耐摩耗性といいます。だいたい100で1万km持つといわれています。MICHELIN PILOT SPORT 4s (参考価格 225/45R19 96(Y) XL ¥29,100 ) がトレッドウェアが300で3万km持つという事です。勿論乗り方にもよりますし車重や条件次第で変わるはずですが、倍近いトレッドウェア期待できるはずです。
タイヤ性能の静粛性は5段階評価の4点。コンチネンタルの最も静かなタイヤが4.5点なのでかなり静かな部類に入ると思います。勿論アジアンタイヤとは比較にもなりません。(とは言え1本辺り倍額なので比較するのは可哀想ですが…)
届きました。
初コンチネンタル!
まさかこんな貧乏チューニングサイトでコンチネンタルという高級車御用達のタイヤがレビューできるとは思いませんでした(笑) 何でもテストするんで、メーカーの方!見ていたらタイヤください!スポンサーしてください!万全のレビューします!(笑)
製造は3420なので、2020年8月製造ですね。4ヶ月落ち程度なので問題無いでしょう。
93Yなので、耐荷重650kgかつ最高時速300km/hまでOKですね。最もそんなに出ませんが。内圧に関しては特に指定が無いそうなので、EXTRA LOAD を 270kPa で行こうと思います。XLだと290kPaが荷重指数表と同数値になるらしいですが、それだと乗り心地の悪化は避けられないのです。自分はいつも260-280kPaで使っています。インチアップしているので、メーカー公式の標準数値より若干あげないといけないのですが、ビート落ちしなきゃいいのでこのままいきます(笑)
交換は寒くて面倒くさかったので、出張タイヤ交換サービスに依頼しました。いつも依頼している信頼できる業者さんです。今まで一度のトラブルもありません。
いざ、試走!
とりあえず皮むき程度に100km程走りました。途中、町中・首都高とのんびり回った時の感想です。まだ皮むき程度ですし、タイヤが育ってない(安定していない)ので、”とりあえず”です。
一番の変化はハンドルの重さです。あっ、軽いな!と思いました。元々がATR SPORT 225/40R18 から 215/45ZR18 へ変更しているので、当然抵抗は少なくなりますがそれ以上に柔らかく感じました。皆さんがスタッドレスタイヤへ履き替えた時に「あ、なんか軽くてふわふわする」という感覚に近いです。一般的な夏用タイヤとスタッドレスの中間より、少し夏タイヤ寄り、というとイメージが沸くかもしれません。
更に40扁平から45扁平にした事で大幅に路面の細かなギャップを吸収してくれるようになりました。簡単にいうと、運転が楽になりました。自分は場末とは言えレーシングドライバーなので内圧が0.2も変われば、当然その変化を感じる事ができます。内圧で言うと0.3位落として走行すると似たような感じになります。サイドウォールがとても柔らかい感じですね。実際は扁平率が上がった事によって、サイドウォールの剛性を感じにくくなったのだと思います。こんなに柔らかくて、本当にトレッドウェアが560もあるの?5万kmも持つの?と心配になりました。
ちなみに当日は小雨が降っていたので、路面はセミウエットやウエットパッチ(水たまり)がある状況です。気温は4℃でかつ曇り空という事は路面温度はとてつもなく冷たい状況だったと思います。タイヤは発熱して融ける事によってグリップを発生させます。これは激しい走行をしなくても同じです。この様なタイヤにとって過酷な状況だと思いますが、首都高を一定のペースで走る分には全く問題ありませんでした。途中、ギャップも沢山ありましたし水たまりもありましたが、それらにハンドルが取られる事も無く、自然と排水してグリップしていたのが印象的です。この温度でこれだけグリップするのであれば、DWSの名に相応しいのでは無いかと思います。
メリット
結局メリットとしては振動が体感しにくくなり、乗り心地が格段に良くなった事。そしてまだ実験はしていないですが、多少の雪や氷路面でも走行可能である事、耐久性が高い事。そして何より安い事だと思います。コンチネンタルが4本4万ちょいって信じられないですよね。。
デメリット
じゃあデメリットは?と言えば、その柔らかさからくる剛性感の無さです。ステアリングセンターが判りにくい、少しハンドルを切っても即座に反応するようなスポーツタイヤとは違い、やはりダルさを感じます。大半の方は気にならないと思いますが、車重のある車でカッ飛ばすような人には向いていないと思います。(タイヤの使い方を理解している人ならともかく)
それと同時にトレッドウェアのせいか、路面によってはロードノイズが酷いです。綺麗な路面では全く問題無いのですが、特定の路面では相性が悪いのかATRより酷いロードノイズがします。鈍いゴーーという音なので、気になる人はかなり気になると思います。自分の車はかなり遮音材を追加で入れているので、対向車の風切り音すらほとんど聞こえないのですが、このロードノイズはばっちり聞こえました。。工事中で一時的に休工して適当に埋めた道の様な所だと、その手のノイズがしているように思います。
総評
結局買いかどうか?
まだ耐久性などは全く判りませんし、皮むきもまともに終わっていないタイヤなのでいづれ追加レポするまでの仮評価ですが…
サイズが合えば買いだと思います!(断言)
勿論耐久性によって評価は大きく変わると思いますが、まずコンチネンタルというブランド。やはり余り聞いたことが無いアジアンタイヤよりも安心感はあるはずです。そして、18インチサイズでありながら1万円ちょいで買えるのはとても魅力です。本当に5万km持てば凄まじいコスパだと思います。
そして都内のような、ほぼ雪が降らないような地区でたまたま降った雪でも慌てる事無く、ゆっくり走行すれば帰ってこれる。これだけでも安心感は段違いです。それに雪山へ行く時はカーメイトのチェーン持っていきますし。
ハンドルのダルさは嫌と言えば嫌ですが、その分は乗り心地の良さに反映されていますしプラマイ0。ハンドルさえ気にならなければ評価はプラスだと思います。とは言え、ちゃんと空気圧をチェックしていれば大半の方は気にならないでしょう。少し多めに入れれば固くなりますしね。
Radar Rivera SPORT (225/45R17)タイヤレビューとアライメントのお話
で書いたタイヤは残念ながら、自分は二度と買いません。ホイールバランス取る時にぐるぐる回転させるじゃないですか。あの時点でボコボコしてる(真円では無い)のが判ってたんですよ。。なのでリアにつけていたのですが、高速道路を走るとやっぱり小さなドコドコドコドコドコドコドコドコ・・・・と聞こえるんです。今回、ExtremeContact DWS06 を装着しましたが、いくら安くてもこれは無いなと思いました。
という訳で、またしばらく使ってみたらレビュー追加したいと思います!
おおお、かっこいい! (笑)
リアがちょっと入っちゃってるんで、今スペーサーとハブリング、ロングハブボルトを注文しています。やっぱツライチにしたいですしね!(笑)
(2022/01/07 追記) やっと雪が降りました。
ベランダがこの程度になる程、雪が積もりました。
漸くDWS06の真価が問われる…!!!という事で、誰もいない深夜にちょっと走ってみました。念の為、チェーンも用意していきます。
気温は0℃、昼間に降った雪は一度溶けた後に一部アイスバーンと化していました。
路面的には片側一車線の中央部分に雪が残り、皆が走行しているところは路面が出ていて、その一部にアイスバーンというなかなか難しい路面です。
実際走行してみると、本当にノーマルタイヤとスタッドレスタイヤの中間、という言葉がぴったりだと感じました。スタッドレスタイヤはゴムが柔らかい為、ハンドリングがぐにゅぐにゅという感覚を受ける方がほとんどだと思いますが、DWS06はそれ程ノーマルタイヤとハンドリングに差はありません。多少乗り心地の良いコンフォートタイヤに近い感じです。停止距離に関しては、ノーマルタイヤ程つるつるでは無いがスタッドレスタイヤほど止まらない、です。
チェーン+スタッドレスタイヤ > チェーン+ノーマルタイヤ > スタッドレスタイヤ > オールシーズンタイヤ > ノーマルタイヤ
こんな感じでグリップの差があります。
とは言え、幹線道路は大体走行車線から大きく外れ無ければ、雪や氷は余り無いのでオールシーズンタイヤでもそれほど問題無く走れるかな、という印象です。多少坂道にも行ってみましたが、雪が積もっているだけの凍結路で無ければ普通に登れます。凍結路だとスタッドレスタイヤでも厳しいと思うので、その場合にはチェーンは必須だと思います。
怖いのが、路面とアイスバーンが交じる所。この辺りでどれだけハンドルを取られるか、なんですが意外と粘ります。勿論ハンドル自体は取られるのですが、そのまま滑っていくというより、アイスバーンから弾きだされて濡れた路面に落ちる→そこでグリップする、という感覚です。
これがノーマルタイヤだと、アイスバーンに乗った時点でどこに飛んでいくか判らないので、オールシーズンタイヤの方がここは優れていると感じました。
ただ、やはり大雪や圧雪路ではオールシーズンタイヤでもかなり厳しいと思うので、常にチェーンを用意しておく事が大事だと思います。本当に過信は禁物なので、「自分の予想より5倍程度は止まらない」という事を肝に命じて、ゆっくりと操作してください。急のつく操作は厳禁、そしてできればエンジンブレーキを多用すると安全に走れると思います。
それでは良きカーライフを!