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2023/4 ハンガリー訪問記 その3

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ブダ地区マーチャーシュ聖堂付近を散策

Matild Palace へ宿泊した翌日。
起きて早々に周囲を歩いてみました。相変わらずのいいお天気で散歩するにはもってこいでした。

Budapest Inner-City Mother Church of Our Lady of the Assumption と Erzsébet Bridge
教会とエリザベート橋。橋はブダ地区とペスト地区を結ぶドナウ川へ架かる橋で交通の要所です。教会は、何と1046年建造の由緒ある教会だそうです。ゴシックとロマネスク、それぞれの様式が入り混じった建築とバロック様式のファサード(建物を正面から見たときの外観)が特徴です。独特の2つの塔はクルーズ船からも見えました。

ここからブダ地区のマーチャーシュ聖堂の方へ移動します。今回はレンタカーだったので、この辺りに駐車しました。
ちなみにここへの道は有料道路です。

まずは腹ごしらえ…という事で、Gold Barrel Restaurant で昼食を。ゴールデン・バレル・レストランという名前宜しく、地元の料理を出しつつも中世の雰囲気を全面に出したレストランでした。テラス席もありましたが、見どころはトイレ。地下への入り口がまさにダンジョン!迷宮という感じで雰囲気がとても良かったです。注文したのは、Paprika chicken with dumplings。直訳すると、パプリカ・チキンの餃子添えかな。味もハンガリー料理という感じで濃厚なクリームとパプリカのすっきりとした味が見事!美味でした。

そこから歩いて、Szentháromság tér の脇を通り、一旦マーチャーシュ聖堂の脇を抜けて聖イシュトヴァーンの騎馬像の方に移動します。

聖イシュトヴァーンの騎馬像の脇には、鷹使いのおじさんが芸をしていたり写真を撮っている人が居たりと、観光地をそれぞれ楽しんでいました。もうこの写真だけで絵になるのズルいですね。

聖イシュトヴァーンは、ハンガリー建国の父と呼ばれている人物です。同時に初代ハンガリー王。それだけあって、ここはとても立派な像でした。この像の特徴は手に持っている二重の十字架です。ハンガリーでは何故かこの二重の十字架が多いらしいですが、ロレーヌ十字というものだとか。ハンガリーの国章にもこのロレーヌ十字(複十字)が描かれています。これは現在のハンガリーやスロヴァキアの地にあった、パンノニアやモラヴィア王国におけるビザンツ帝国の影響だとされることが多い、との事。この辺りは陸続きなのでそういった文化が色々な所から、複雑に混ざりあっているのでしょうね。

Fisherman’s Bastion に入る(有料)

Fisherman’s Bastion は有料です。階段を上がると、砦の所からブダペストの街を見る事ができます。元々は19世紀に作られた要塞で、今の砦もだいぶ復元されたものです。7つの監視塔から景色が楽しめます。ここにはカフェもあり、そこからは砦の一番高いところから街の景色を堪能できます。

またこの辺りのメンテナンスホールは紋章の用になっていて、めちゃくちゃかっこいい!しかし、丸形のメンテナンスホールじゃなくて四角のは珍しいですね。

こちらがマーチャーシュ聖堂。14世紀建立の聖堂です。
ここで結婚式を挙げたハンガリー王(ボヘミア王)で、正義王の異名があるマーチャーシュ1世の名前を冠しているそうです。特徴としては聖遺物博物館があり、様々な宝物や聖遺物が残されています。ちなみにこちらも有料です。

マーチャーシュ聖堂に入る

マーチャーシュ聖堂。正式名称は「聖母マリア聖堂」と言います。教会の伝承によると元々は1015年に建造されたとの事ですが、現存している建物は、14世紀後半に後期ゴシック様式で建造されたもので、更に19世紀後半に修復されたものです。この旧ブダ地区では2番目に大きな教会です。

ハプスブルク家最後の皇帝カール1世を含め、ほぼ歴代のハンガリー国王の戴冠式がここで行なわれました。

しかし、その華やかな歴史にも暗黒期はあり、1541年から145年に及んだオスマン帝国による支配では、聖堂の殆どの宝物がブラチスラヴァに移されたそうです。同時に、ブダを占領したオスマン帝国はブダの主要なモスクにされました。内部の壁に描かれていた豪華なフレスコ画は白く塗りつぶされたという時代もありました。

1686年にはオスマン帝国が駆逐され、モスクと化した聖堂をバロック様式に復旧しようと試みたそうですが未完成のまま、19世紀末まで本来の壮麗な姿を取り戻す事はなかったそうです。ただ、それでもハンガリー人にとっては心の拠り所という名に相応しく、壮麗で荘厳。当然、信徒が通って祈りを捧げる場として、とても静かに時を刻んでいました。

目を引いたのはステンドグラス。至る所に素晴らしく色鮮やかなステンドグラスがあり、その形や大きさも様々。当然、陽の当たる位置にあるので、位置によって光り方が変わるのがとても興味深かったです。西日になると、そのステンドグラスを通した光が教会の椅子や床へと注がれ、とても神秘的でした。

当時の聖書。二階が博物館となっていて、様々な宝物や聖遺物がありました。

二階からの景色。ぼんやりとした灯りが薄っすらと周囲のみを光らせ、とても幻想的です。復元されたとは言え、ここで長い歴史の中で様々な催しが行われ、毎日のように信徒が祈りを捧げている。その重みを感じました。

ぱっと見は豪華絢爛、なんです。金や赤といった派手な色で飾られていますし、色鮮やかなステンドグラスもあるので当然なのですが。でも、何というか重いんです。語彙力が無いのでうまい言葉が見当たらないのが悔しいですが、ただ重い、という言葉しか思い浮かびませんでした。

本日のお宿へ

宿泊したのは、Hotel Victoria Budapest

ブダペストに来たら、絶対やりかったのはドナウ川のほとりで夜景を楽しみながら、ゆっくりお酒を飲んで浸りたかったんです(笑) もう絶景!どのくらい絶景かというと…

見事!!!
窓から見える国会議事堂は、見事に彩られて水面に映っていました。

これです…これが見たかったんです…。。いつかどこかで見た写真に憧れ…今、この美しい景色を楽しみながらブダペストの名産を食べ、地元の酒を嗜む。

コレほどの幸せがあるでしょうか。ちなみに1泊1.5万円程度なのでそれなりのお値段はしますが、ドナウ川のほとりでちょっといいレストランに入って酒でも飲もうものなら、直ぐに1万円は行くでしょう。それをプライベートな空間で、独り占めできるのであれば、決して高くは無いと思います。なにせ、朝の目覚めはドナウ川と共に、ですからね(笑)

せっかくなので夜を楽しもう

レンタカーで街の反対側へ来てみました。部屋から見る国会議事堂は綺麗だなぁ…でしたが、いざ近くへ来てみると圧倒的!!!有無を言わさない迫力があります。間接照明が全ての柱と壁を照らし、とても雰囲気がありました。この付近はデートスポットらしく、川沿いを歩く夫婦やカップルがとても多かったです。そりゃそうですよね…

街の反対側は、今日行ったマーチャーシュ聖堂です。

ただ本当に残念なのが、マーチャーシュ聖堂の横のヒルトン ブダペスト。
あの上の風情の無い屋上ライトはちょっと本当に何というか…雰囲気ぶち壊しです。。ほんのりとした電灯色に照らされた歴史ある建物が良いのに。

そんなこんなで夜景とお酒を堪能しつつ、夜は更けていきました…

ハンガロリンクへ

翌日は、今回の目的のひとつであるハンガロリンクへ行ってきました。忘れてそうかも知れないんですが、こんなんでもレーシングドライバーなんです(笑)

ハンガロリンクは街から30分程で到着できる位の場所で、よく言えばのどかで牧歌的。悪く言えば、周囲には本当に何もない田舎…です。ここで何をしたかは言えませんが、今後何かでカタチになったらいいですね!

ブダペストの旅もだいぶ進みましたが、もう少し続きます。

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