サトリア・ネオ 試乗インプレ@TC1000全開!

※これは自分がモノを他人にうまく伝える訓練の為にやっている記事です。
著しく気分の悪くなる方はここでご退場くださいますよう、宜しくお願い致します。

先日栃木Quality TC1000走行会へ主催者直々にご招待頂き、皆さんのご指導にあたらせてもらいました。とみに痛車参加率の高いと噂の走行会。しかし、走りに関しては皆さん中々のもの。そこで踏んでいくか!というレベルの方々も沢山いらっしゃり、自分も随分と刺激を受けました。まずは主催者様、そして参加者様に熱く御礼申し上げます。

そして…この走行会には何とサトリアネオの展示が行われました。サトリアネオと言えば、あのCUSCOブランドが有名な株式会社キャロッセが日本で輸入販売をしているのです。プロトンというマレーシア最大の自動車メーカーが作っています。日本では馴染みが薄いのですが、プロトンはあのロータスを買収したメーカー。そして三菱との技術支援が多く入っているとの事。去年は全日本ラリー選手権でデビューイヤーで初優勝するという快挙も達成しています。

さて。
話は逸れましたが、そのサトリアネオの試乗する機会を頂きました。
しかも、TC1000にて全開走行OKという太っ腹具合。

まずはサトリアネオのスペックです。
ちょうどご担当者様にお話を聞いたので、それを踏まえて説明します。

全長3905mm、全幅1710mm 、車高1420mm。
スイフトスポーツが全長 3890mm、全幅1695mm、全高 1510mm。
ホイールベースはサトリアネオが2440mmに対して2430mmなので、スイスポをほんの少し平べったくしたイメージです。
但し、車両重量がサトリアネオが1160kgに対してスイスポが1,050kg。
馬力も30ps近く違うので動力性能はスイスポに劣ると予想できます。

エンジンは4気筒 DOHC 16バルブ。1.6L の NAで113ps/6000rpm、最大トルク15.1kgm/4000rpmとなっています。参考比較として同排気量の4A-GEU(あの旧ハチロク乗ってたエンジン)は130ps/6600rpm、最大トルク15.2kgm/5200rpm。

低回転で最大トルクが出ているので乗用域で扱い易いはずです。但し高回転は苦手。この辺はストローク量が関係しているそうです。

ミッションは5速マニュアル、繋がりは結構良いとの事。エンジンをうまく使えるか楽しみです。

他に走行性能に関係しそうな所はフロントがストラットに対して、リアはマルチリンク。
タイヤサイズは195/55R-15。
フロントブレーキは思ってたより大きなキャリパーがついていました。

コックピット。ハンドルに機器操作用の何かのボタンがついています。恐らく純正オーディオ関係かと思われます。それから面白いのがタコメーターが左。日本車はだいたい左はスピードメーターですね。当然エアバック付き。PROTONのロゴが光ります。これだけ見ると、本当に普通の日本車のように見えました。

シートのホールド感はなかなか。太ももの左右にちゃんとリブがあるのがありがたいです。ただモータースポーツをするにはちょっとしんどいかなと思います。しかし安っぽくはありません。倒すのもレバーひとつですし、ちゃんとダイヤルで高さの調節もできました。それから特徴的なのがサイドブレーキ。独特の形状で面白かったです。ミッションレバーは長めなのでストローク量は多めでしょう。

さて、実際にテストした車両はタイヤを除きフルノーマル。ABSは無いモデルとの事。
しかしタイヤはなぜかA050。絶対にパワー食われると思うんですけど、さて如何に?

試乗は2回、2回目は何かを変更するらしいのですが、ブラインドテストとの事。
周回はインアウト含めて3周。実アタックは1周です。
晴れ、風はかなり強め。気温は5度、路面温度は不明。
1回目の内圧はF2.1kg/cm2、R1.9kg/cm2。

ピットアウトしてすぐに感じたのはトルク感。担当者のお話しではパワー無いんですよ…との事でしたが、思ってた以上にあります。回転は多少もっさりしていますが、ちゃんと上まで回ります。シフトもストローク量はありますがどこのゲートに入っているか判りやすいです。

一周目は様子見とタイヤ温めにして、アタックラップに入りました。1コーナーへブレーキを残しながら進入すると、左フロントが沈み込み、かなりロールしました。Sタイヤとのマッチングも相まって純正ショックのストローク量は相当あるようです。しかしストローク量に対して伸び側は意外とゆっくりで挙動は落ち着いています。ふわふわと揺り子の様になる事はありません。縁石に乗っても車が暴れない事を見ても判ります。

しかしリアが落ち着きすぎているのでアンダーを強く感じました。ノーズの入りは凄く良いのですが、そこから先、本来であれば遠心力に応じてリアがするすると出てきて欲しいのですが、ばっちり粘ります。内圧が1.9kg/cm2のSタイヤは伊達じゃありません。

そのまま1ヘアに飛び込みます。ブレーキもSタイヤに負けるかな?と思いましたが、これまた意外に良く止まります。先程同様にブレーキでリアが出ないのでタイトコーナーは少し厳しめ。デフも入っていないのでハンドルを切った状態でアクセルを踏んでも悲しく空転するだけでした。

かと言って楽しくないかと言われれば全く逆。アクセルのオンオフでノーズが思うようにコントロールできます。タックインが非常に良く出るので操作がとても楽しい。これはカタログスペックでは判らない事です。サトリアネオはあのロータスがハンドリングチューンをしたそうです。その「HANDLING BY LOTUS」の真髄がここに現れていました。

剛性感は比較的あります。車がミシミシキシキシ言う事もなければ、ヨレる感じはしません。補給無しの状態にSタイヤだと大抵は車のヨレを感じるのですが、その感覚がほとんどありません。勿論感覚的なものなので数値的には不明ではありますが、少なくてもきしみ音だとかリアタイヤが浮いているという感覚はありません。ご担当の方に伺った所、ヨーロッパの衝突安全性をクリアする為に至る所が強化されているのだそうです。レインフォースも考えられない程重たいのだとか。

そんなこんなでアタック終了。
初心者クラスに混ざっての走行でしたのでタイムは参考程度の48.5秒。

1時間程の間隔を開けて再アタック!
その前に自分から内圧を0.3kg/cm2上げて欲しいと要望を出しました。

※ これはあくまでチューン範囲が限定されているからです。本来ならばタイヤの性能を下げる内圧の上昇は好ましくありません。よく走行会などでFF車はリアの内圧を上げて旋回性を上げるという小手先技を使われる方がいらっしゃいますが、まずは車高とアライメントでバランスを取ってください。そうしないと単純にタイヤがグリップを発揮せず滑るだけなので、とても制御が難しい危険な車になってしまいます。内圧は変化も激しくタイヤの表面のタレ等でバランスがどんどん変化します。高速コーナーに飛び込んだ時に自分の車が信じられなくなりますので、面倒かもしれませんがまずは車高とアライメント。そしてアタック中は時間が無いからホンの味付けで内圧変更です。

他にも何かが変更されているらしいのですが、教えて貰えません。

とにもかくにもピットから出ます。

ん?
1から2速に入れた瞬間、凄くトルクが出たような…?
感覚的にはトルク曲線の角度が上がった感じ。2500rpmくらいからモリモリトルクを感じます。ピークが低回転寄りになった様に感じました。

1周必死でタイヤを温めてアタック開始!
ブレーキを残して1コーナーへ飛び込むとリアがとても良い感じで流れます。アクセル全開で1,2コーナーと抜け、1ヘアに向けて急ブレーキ。ここでも内圧のコントロールが効いたのか向きがバシバシ変わる。

こ、これは…とても気持ちいいですよ??

アクセル全開で気持ちよく、そして怖くなく踏める。決して速くは無いけれど、まさにファントゥドライブ。操作する事が楽しいと思いました。デフが入っていないので少しでも空転させてしまうとロスが出てしまうので、ここが難しかったくらいです。後はアクセルの操作でクイクイ曲がるので、とても楽しくドライブできました。

あとは車なりに走りました。
最終コーナーで前走者に捕まってしまったので、これまたタイムは参考で47.6秒。


※ 6NARCになっているのは、こちらの方の走行枠とポンダーをお借りして走ったからです

しかしタイムには現れない操作する面白さがあります。サトリアネオ、マジでいいですよ。このまま走っても楽しいのですが、自分の好みではデフが欲しいですね。タイトコーナーでの空転がとても勿体無いので、ここでしっかりとトラクションが掛けられれば、より楽しいのでは無いでしょうか。特に向きを変えやすい車なので、ちょっとした事でトラクションが抜けてしまうのは惜しいです。ガリガリじゃなくていいので、CUSCOさんのType-RSのような耐久性があってマイルドに効くデフは入れたいところです。

あとは脚ですね。このままでも良いのですが、やはりロール量がそこそこあるので怖いと思う方もいると思います。バウンドで跳ねて横転という事は無いと思いますが、それでも高速コーナーでのロールはやはり怖さに繋がります。ここでロールを抑えて踏んでいけたら、より楽しいかなと思いました。

ちなみに最終的に変更点を聞いたら、●●●●を変えていたそうです。現在開発中で販売予定もあるとの事。これは入れた方が絶対に気持ちいいパーツです。

個人的にかなり気持ちよく走らせて頂きました。
関係車様、プロトン様、本当にありがとうこざいました。良い経験をさせて頂きました。

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