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Volvo ボルボ S60 簡易バッテリー充電端子増設

テレワーク主体になり乗る時間が減った…

今までは1年間で2万~2.5万km程乗っていたのですが、コロナ禍となりその割合が大幅に激減。週に1日乗るか乗らないかくらいまで減ってしまいました。これは皆さんそうだと思いますが、そうなるとバッテリー。ほっとくと直ぐにあがってしまいます。最近の車はセキュリティ等もあり、常時暗電力が流れているのでバッテリーは充電しない限り減っていきます。一度あがってしまうと、再充電しても100%の機能は果たせずに劣化していきます。

とは言え、ボルボに限らず最近の車。特に外車は簡単に充電できるようになっていません。AGMバッテリーの台頭で、ボックスの中に入っていたりトランクの隅に追いやられていて、いざ充電しようと思うとなかなか面倒です。自分は充電器を購入したのですが、毎度ボックスを開けたり閉めたりして面倒な事この上ない。挙句の果てに、爪をひとつ折ってしまうという失態。

そこで簡単に充電ができるようにできないか?と考えました。夏前にはバッテリーのチェックは必須ですよ! エアコンを使いまくるのでバッテリーの負荷はめちゃくちゃ高く、よく高速で止まっている車を目にします。

まずはバッテリーの現状を知る

当然DIYなので完全自己責任でお願い致します。私は何があっても関知しません。自信が無ければ本物を購入してプロに取り付けを頼むべきだと私は思います。この記事を読んで失敗しても、私は全く責任をとりませんのであしからず。プロへの支払いは安心と保険を買うものだと認識しましょう。

自分が利用しているバッテリーは再生バッテリーです。自分で交換できるし、安いし、何よりエコだと思っています。ちなみにバッテリーは、2019/7/12 28,200km時に交換しています。そこから3年、今も問題無く動いています。再生バッテリーに拒否感がある方には、この実績を伝えたいですね。勿論新品に交換する事自体は良いと思いますが、よりエコな方法を検討しても良いと思います。

余談ですが、再生バッテリーは専門業者がちゃんとCCAや製造時期(いつの車から外したか)をちゃんと把握・開示していれば大丈夫です。だいたい3年落ち程度で、SOHが90%を超えていれば問題は無いと思っています。

セールの時に購入した安いバッテリーチェッカーを使って確認。AGMバッテリーにセットし、容量はバッテリー容量の760Aセットします。そうしたらチェック開始。

まずCCA(Cold Cranking Ampere)は626A、この数値が高い程バッテリーの始動性能が良いという事になります。現状は-18℃で626CCAの定電流放電を30秒間行なって、7.2V以上の端子電圧を維持できます。目安でいうと、測定CCA値が基準CCA値(バッテリーの初期値)の70%以上であれば問題は無いので、82%ならまだまだ使えそうですね。

SOC(State Of Charge)は、93%。充電率を表していて満充電状態は100%、完全放電状態は0%です。現在は12.7Vを維持できているのでこちらも大丈夫。

SOH(State Of Health)は、82%。こちらも目安ですが、70%以下で要交換らしいです。ちなみにこのSOHが良くなる事はほぼ無く、だんだんと劣化していくので特に重要な指針になります。内部抵抗は 4.0mΩ。初期は3.4mΩ位?らしいので、こちらも劣化なりですね。

という訳で現状のバッテリー性能が把握できた所で、充電ポート端子を増設します。

バッテリー充電器の端子とバッテリーを繋ぐ

自分の使っているタイプのは既に廃盤のようですが、同タイプのコネクターはこちらでした。

この端子、SAEコネクタ というそうで、よくソーラーパネルとかの接続に使われているそうです。この端子の先をバッテリーに繋げば簡単に充電できそう、という事でそちらを利用する事にしました。問題はケーブルのスケアですが、10AWGであれば問題無いと思います。というか、元々のバッテリー充電器に付属しているカニバサミ端子もそれ程太さは無いので、12Vの一般的な乗用車であればそれほどの太さはいらないと思います。但し細すぎると当然熱を持ち、最悪出火するのでせめて同程度の太さのケーブルを用意しましょう。

SAEコネクタ ケーブルの端をそれぞれバッテリーへと接続。最初はマイナス端子から接続し、次にプラス端子に接続します。逆の手順でやるとプラス端子がボディに触れた場合ショートする可能性があるので、プラスを接続するのは後です。そして、この SAEコネクタ とバッテリー充電器を接続し、充電できる事を確認。

ちょっと焦点が合っていませんが、ケースに切り欠きを付けてケーブルを通す部分を作成しました。少し太めにしたのは、ショート防止の為、ケーブルは全てコルゲートチューブで覆うからです。勿論防水と漏電防止の意味もあります。

ケーブルの取り回しはこんな感じです。マイナス側は消音材の隙間から通しています。プラスとマイナス線が絶対に交わらないように工夫しました。プラス線はケースの切り欠き穴から抜くようにしています。ちなみにプラス配線には15Aのヒューズもつけてあるので、もしショートしたとしてもここが断線してくれれば車体への影響は無いはずです。

ケーブルをコルゲートチューブで保護する

翌日入手可能だったので、エーモン 配線チューブ 5φ2m を用意しました。安全の為、プラス線とマイナス線は完全に分離して、それぞれコルゲートチューブで保護します。

それぞれのケーブルをコルゲートチューブに入れたら、それを自己融着テープで巻いていきます。防水と熱源対策の為です。同時に傷からも防止する事ができますし、何より純正風でとても良いですね。

配線は純正が通っている場所にそのまま通しました。純正配線はとてもよく考えられた場所に通してあるので、そこに沿わせるのが一番トラブルが起きないと思っています。あとはごちゃごちゃしないのでとてもスッキリ見えるのも良いですね。

SAEコネクタ は水が掛らない場所へ設置して、いつでも外して接続できるようにしました。コネクタ自体にも防水用のキャップがついているのですが、念には念を入れてという感じです。

これでカバーを開けなくても簡単にバッテリーの充電が可能になりました。こういう方法をトライしている人がいないので、安全性とか大丈夫かなーと思いつつも理論上では常時通電していないし、プラス線がアースに落ちなければ問題はなかろう…という判断です。最初の充電は様子をちょくちょく見ながら運用していきたいと思います。

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