※DIYは必ずご自身の責任の元で作業をしてください!ここに書いてある情報が全て参考になるとは限りませんし、同一である保証はございません。勿論当方は一切の保証を致しませんし質問も受付ませんので、予めご了承くださいませ。
今回はレーダー探知機 COMTEC ZERO703V を OBD2-R3 と繋げて取り付けします。なぜ今更703V?なのですが、単純に新古品が格安だったからです。705Vと703Vの違いは、ガリレオ衛星に対応しているかどうか、あとみちびき衛星の補足数、 ユーザー投稿システムに対応しているかどうか位だと思います。光オービス対応品が出るまではほぼ差は無いと考えて、この格安品(1万以上の差)を購入するに至ったのが経緯です。
ユピテル等でも良かったのですが、OBD2経由で車両情報取りたかったですし、何よりネットに情報が揃っていたのも決め手でしたね。
で、取り付けは OBD2-IM が必要だという事ですが、既に販売中止。ネットの情報を探るとどうやら OBD2-R3 をIM化する事ができるとの事なので、早速試してみる事にしました。
7ここに蓋されているテープを剥がすと端子が出てきます。ここにACC(アクセサリ電源)とGNDを接続すれば良いらしいです。(写真取り忘れました)
で、実際の所コレを使わないとどうなのよ?と実験してみました。OBD2-R3と703Vを繋げてOBD2に差し込むと起動します。おおっ、なんだ動くじゃん!と思ったのですが、エンジンを切ってもレーダー探知機の電源は落ちません。色々と調べてみたのですが、どうやらこの隠し端子のACCとGNDを見てオン・オフを決めているようでした。703V自体への電源供給は、OBD2の12V常時電源を利用しているようです。
つまりACCは電源として使っていないという事です。(これ、後の伏線です。)
で、この端子へはPHR2というコネクタを利用するようなのですが、めんどくかったので、 OBD2-R3 を分解して端子にケーブルを直付けしました(笑)
まずAピラーカバーを外します。赤丸印の上側に内装剥がしを差し込んで剥がします。このカバーを外すと8mm(だったかな?)のボルトが出てくるので外します。
内装は赤丸の箇所にはめ込まれています。ここ結構硬いので注意が必要です。基本的には引張りながら剥がしていくのですが、配線を傷つけないように注意してください。説明が難しいんです、ここ。あとドアの周りのゴムモールも外しておきましょう。引っ張れば外れますし、押し込めば取り付けできます。
拡大した所。ドアのゴムモールが外れているのが判りますか?それにしても意外とスポット溶接の数多いですね。
で、自分は外す必要の無いサイドのカバーも外してしまいました。これいらないです。先程のAピラーカバーさえ外してしまえば、足元まで届きます。ケーブルを通すのには、ケーブル通しを使います。自分は職業柄スチールワイヤーを持っていたのでそれを上から通しました。
ここから出します。ここの内張りが外しにくかったので、ドアの横のカバーを取りましたが別に取らなくても作業できます。
先程顔を出したケーブル通しに OBD2-R3 の先を取り付けて引き上げます。注意点は、OBD2コネクタの横をうまく通さないと OBD2-R3 のケーブルが変な所に出てしまうのでみっともなくなります。
ここからが自分なりの工夫です。最初に OBD2-R3 を IM 化したと思います。で、この配線にACCとGNDを打ち込む必要があるのですが、運転席でこのACCとGNDを取るのってもの凄く難しいんです。
助手席下にヒューズがあるのでそこから取って引き回してもいいんですが、何せセンターコンソール付近はかなりがっちりと組まれているので取り外すのも一苦労。サイトの情報だと助手席側センターコンソールの脇にあるコネクタから取れるらしいのですが、ここへのアクセスが本当に大変です。ケーブルも伸ばしたく無いし…と思って色々と調べました。
ここでさっきの伏線です。この OBD2-R3 へ入力するACCとGNDは703V自体の稼働には使われていません。あくまで本体に必要な電力は OBD2 端子から取っているようです。つまりACCとGND相当、エンジンが掛かった時に12Vが出力されていればいい訳です。
注目したのはフットランプでした。このランプ、電圧を測るときっちり12Vが来ています。そしてドアを開けた時に点灯します。この時に12Vが来ていますが、施錠して60秒程すると0.5V程度まで低下します。(テスターで確認済み) 念の為、写真の様にLEDを差し込んで点灯するか確認した所、やはりドアを開けた時には点きますが、 施錠するとLEDも消えました。開閉時には12V、運転中は0.5V、停止してドアを開け閉めし施錠すると60秒程で0.5Vに落ちます。
これを利用できないかと考えて実験。OBD2-R3 から伸びたリード線をこのコネクタに差し込みます。これで給電されます。ドアを施錠してしばらくすると…703Vの電源が切れました。次にドアを開けると…703Vが起動します。そのまま運転をしても…703Vの電源は落ちません。この時点でフットライトは消えているはずなのに、703Vは起動したままです。そして停止してエンジンを止めて、ドアから出て施錠すると…おお!703Vの電源が切れました。勿論アイドリングストップしても703Vは稼働したままです。
ACCと違いエンジンを掛けなくてもドア開閉時で703Vが起動してしまいますが、まぁ誤差の範囲です。何よりケーブルを引き回す手間を考えたらこれでいいと思います。特にACCが必要なパーツを運転席につけるつもりはありませんし。という訳でケーブルの加工に入ります。
緑のコネクタへ繋がっている線を潔くカット。 OBD2-R3 から来ているリード線と一緒にはんだ付けします。ACCとGNDは写真を参考にどうぞ。詳しくは書きません。(めんどくさい) 確か黄色がACC、青がGNDだったと思います。
両方の線を加工し、通電を確認。LEDが点灯しているので断線もなく接続されている事が確認できました。
そのまま外したAピラーカバーを元通りにはめ込んで、ドアモールをつけて内装の戻しは完了。外した通りにつけるだけなので難しい事は無いと思います。そして本体を取り付け。ODB2経由でのデータ取得も問題ありませんでした。 OBD2-R3 のディップスイッチは13にしてあります。
自分はブースト計をメインにして、後は上から水温・スロットル開度・電圧・衛星捕捉数を表示しています。水温と電圧は個人的に必須だと思ってます。吸気温度と衛星捕捉数は変えてもいいかも。スロットル開度が0%にならないのと、ブーストが相対値なので基準が100kpaなのが不満点。
待機LED配色は白固定、アラーム時は速度連動にしました。白LED化した内装等に合わせています。
あと、703Vの無線機能ですが、東芝の FlashAir W-03 を挿せば使えます。コムテック純正品は高いので、自分はこちらを使っています。8GBもあれば十分なので適当に用意してください。注意点は、SDカードを作る時に ZERO703V を選択せず、WSD8G/16G-703V を選択して作成する事です。これを選ぶ事で wifi に必要なソフトウエアがSDカードに書き込みされます。
で、自分で作業してみてぶっちゃけどうよ?と思いましたが、納車時にディーラー等でつけてくれたり、カーショップでつけてもらえるならそちらの方が全然いいと思います。多少金額が掛かってもACCやGNDを引き回す手間や危険性、実験する時間的なコストを考えたらノウハウを持っているショップにお任せするのが一番だと思います。
自分は過去に東京のBMWの正規ディーラーがやらかした件があって、どうもショップ不信なのでなかなか依頼しないだけなので…
(余談) 東京の某BMW正規ディーラーがやらかした例。
運転席ペダル横にごちゃっとまとめてすらないケーブルが突っ込んであって、引き出したら長さ調整すらされていないケーブルが。そして、レーダー探知機はなぜかシガーソケットを使って接続されていた。更に驚くべき事にケーブルは全てはんだ付けや配線コネクターを一切使わず、捻って巻きつけてビニールテープで止めるだけという漢仕様。
もう一度いいますが、 BMW正規ディーラー の仕事です。何でも電装系は外注しているからと言い訳してましたが、クオリティコントロールは一切していないようです。新車がこれで納品されたらブチ切れていいと思います。ショートしたら焦げますし、最悪燃えますし。
最終的に 素人 の私がやった配線まとめ作業。全てハンダとソケット化して分岐・分離して長さ調整して邪魔にならないように、運転中に足元へ落ちてこないようにタイラップ止めして固定しました。
嘘のような本当の話。元々ショップ不信だったのですが、これが極めつけでした。隠れちゃうから手抜き作業する連中、自分は心底嫌いです。
皆さんも、もし作業されるなら作業は慎重に丁寧にやりましょう。