きっかけ。
自分の親族には聴覚過敏の障害を持っている方がいます。度々乗せる事があるのですが、いつも耳栓をしているのでこれが少しでも負担軽減できたらなぁ…というのがきっかけです。
ついでにデッドニングやスピーカー交換方法もやって行こうと思います。ちょうど今は自粛期間中で他人と会わなくて済む車弄りはもってこいの趣味!更に多少時間が掛かっても車を動かす機会が減ったので、これをチャンスと捉えてやって行こうと思います。なるべく格安で抑えつつ効果的にやっていく予定です。
静音ポイントはこんな感じです。
- エンジンルームからの遮音
- エアロバランスによる遮音(静音計画)
- ホイールハウスからのロードノイズ遮音
- ドア内張りからの遮音
- ドアとボディの密着部分の遮音
- シート下の遮音
- トランク下の遮音
今回はトランク下の遮音
いきなり全部外れた所からスタートしています(笑) と言っても、リアラゲッジカバーを外して、リアゲート側の数カ所のトルクスボルトを外して引っ張れば外れます。
側面も基本的には引っ張れば取れますが、数箇所変わった止め方がされているので、覗き込んでどんな風に止まっているか確認しましょう。とは言え、このクリップは破壊しても数百円なので痛手にはなりません。
まずはリア付近の遮音と防振をしたいと思います。この付近にはマフラーもあり、それから共振して色々な雑音を招きます。ここを抑える事でだいぶ遮音されるでしょう。
利用した遮音材と防振材はこちら。
全部合わせても1万円しません。世の中、音響用の防振材はレアルシルトという有名なヤツがあるのですが、プロ用音響機材でも入れない限り必要無いと思っています。(高いし) 要は共振しそうな所を重点的に防振してあげれば良いので安いものをチョイス。更に中国製の3.2m*0.5mで3,180円という物で仕上げました。レジェトレックス程はちゃんとしていませんが、これでも厚みといい十分な効果が得られるはずです。
遮音用下地シートは大建工業のです。これ住宅用なんですよね。なんでやたらがっちりして重いです。。とは言え、これらの物を全て貼り尽くしても10kg程度。その程度で運動性能がーとかほぼ関係無いです。そんなん気にする位なら飯抜いて運動して3,4kg痩せればほぼ同じです(笑) もっと言うと燃料搭載量で随分動きが変わるんで、ぶっちゃけレーシングカーでも無い限り1~20kg増えても運動性能なんて大差ありません。
話がズレましたが、これをニトムズ 多用途厚手両面テープできっちり貼っていこうと思います。
元々テンパータイヤでも積む予定だったのか?謎のスペースがあります。ラチェットレンチが置いてある辺りにマフラーのタイコがあるので、この付近に防振材を貼りたいと思います。勿論、その周辺にもですね。
助手席側。こちらは助手席に近いので重点的に貼り付けていきたいと思います。シール材が結構モリモリとされていますね。ホイールハウスにもリブが入っていたり、ホイールハウスとボディを接続する補強バーみたいなものが付いています。これだけがっちりと入っていればショックも良い動きをするでしょうね。ちなみに、この左リアはキャンバーが純正で3度近く付いていました。謎。余程、コーナー中のリアの接地性能を上げたかったのでしょうか?
リアサイド側から施工
材料はふんだんにあるので、まず穴という穴を埋めます。画像が横になっているので、90度時計回りで見てください。ただ修理の際にメンテ性が落ちるのは嫌だったので、そういう場所は極力さけて貼り付けています。
ボティとホイールハウスとの結合部分はスポットされていますが、この継ぎ目に合わせて防振材を貼りました。音とボディ剛性が少しでも上がればなーという思いです。ホイールハウスの上部がガセット溶接みたいになってますね。
こちらは右リアサイド。左サイドとやっている事は変わりません。外部から音が侵入しそうな穴をひたすら埋めていきます。
注意点は「配線の近くには貼らない。貼るなら配線を保護する事!」です。車の移動中に配線が振動で揺れます。この防振材はアルミテープの様なモノなので、端っこはよく切れます(指を切りました) なので、配線の近くに貼る事は基本的にしません。
画像だとわかりにくいのですが配線にもアルミテープを貼って固定し、かつ配線保護の為の融着テープで巻いてあります。以前どこかでヘッドライトか何かを光らせる人達の作業風景の写真を見たら配線が結構雑に纏められていました。あーコレ燃えるだろうなーと思っていたんですが、案の定ツイッターか何かで燃えたと報告されていました。。
配線って本当に怖くて流れる電流量も解らなければ、擦れたり熱を持つ事があります。LED用に大量の電源ケーブルを束ねたのでしょうけれど、磁力を持ったり熱を持つ事は考慮していなかったんだと思います。配線のプロって本当に少ないですね、経験上ですが。とは言え、自分も素人ですしデッドニングも素人ですけど(笑)
下側はこんな感じにしました。フロアとホイールハウスを繋いでいる辺りに何枚かと、マフラーのタイコ付近に何枚か。多少鉄板が広い所にも貼りました。鉄が熱膨張で膨らむとそこからキシんだりするからです。
で、純正配線を見たら結構適当に束ねてあったので、ちゃんとした自己融着テープで全てやり直しておきました…経年劣化でスポンジが取れていた所も補修してあります。
ゲートの辺りにも入念に貼りました。(余った部材を無理矢理貼り付けたとも言う) タイコ付近はもっと重ねてもいいかなーと思いますが、これで様子見です。ちなみに天井側にも結構大きな穴があったので、全て塞いであります。
遮音シートを取り付けていく
こうやって見るとそれっぽいですが、基本的には切った貼ったです。ダンボール紙を用意して壁にあてがい、それを台紙にして遮音材を切っていきます。切れたらメンテンスホールを隠さない程度に両面テープで貼っていく訳です。
これ…途方も無い時間がかかります。全てワンオフみたいなもんですし…二度とやりたくない作業です(笑)
コンピューターやLEDキャンセラー等の熱を持つ部分は全て避けてあります。あとは配線に負荷がかからないようにも気をつけてあります。
底面は丸くなっているので、ここもダンボール台紙を元に型紙をおこして貼り付けていきます。これだけ遮音されれば効果はかなり期待できるはず…!
隙間なく貼っていきます。この遮音材をつけても内装は全て取り付け可能です。当たる部分は全てカットしてあります。これも基本的にはトライ・アンド・エラーでひたすらやっていきました。。本当にめんどい…
両面テープが無くなったので、底面はこのあと別途やろうと思います。この状態で一度仮組みして全ての内装を戻します。リアラゲッジカバーは若干干渉したので、その付近だけ遮音シートを切りました。
完成
ここで一度試走。随分リアのゴトゴト音が減ったと思います。車内へ入ってくるマフラーの音もかなり軽減されました。リアの不快なキシミが減ったように思います。
剛性感に関しては疑問。今までもリアがぐにゃぐにゃする感じはしませんでしたし、そもそもリアを流しながら走れる状況でも無いので(笑) 効果は多少あったと信じましょう!
両面テープが届いたら最終仕上げをしてリア周りの遮音は完成です。