健康診断には必要です
自分のボルボですが、ここ数ヶ月往復1,000kmをガリガリと走っていてコロナ禍以前の年20,000kmを超えそうです。そうなると自分で整備しているとはいえ、色々と現状を把握しておきたいところ。普段は VDASH2 で色々と管理していたのですが、何分ノートパソコンが重い。ついでにDiCE(OBD2接続ツール)がデカい!と邪魔くさくなりまして。
それならば…と大手の車両診断機を開発している MaxiAP を導入しようと思いまして。たまたま米Amazonで買ってあったんです。まだドルが110円位の時ですね。海外だとこういった診断ツールは普通に個人でも持っているので、格安で買えました。確か当時4,500円位だったと思います。これの後継の AP200C というのがありますが、機能単位で年間費用が追加になってたり、日本価格は超絶ぼったくり($129.00を64,000円はぼったくりにも程がある)ので、AP200 で行こうと思います。こちらは1台のみ永久無料。追加で車両を追加したければ、その場で購入できるようになっています。勿論一部機能も制限されているのですが、基本的に一般人が使う機能なんてたかがしれているのでコレで十分なのです。
AP200のセットアップ
まず、何はともあれスマホにアプリをインストールしましょう。何かやたら評価が低いんですが、評価を見てみると「あー、知らん奴とか自分で調べたり代替品を用意できない人がわちゃわちゃ言ってるだけ」なので、無視してインストール。
問題なく普通に起動しました。まずはアプリからドングル(AP200)のシリアルを登録します。基本的に指示通りに行えばいいのですが、バーコードをQRコードで読み込ませる作業がどうしてもうまくいかなかったので、ドングルに通電させてBlueToothで認証しようと思います。
コンパクトですね。これをOBD2ポートに差し込みするだけです。機材の方はコレで完了。あとは緑色に点灯して機材に通電している事を確認したら、ブレーキを踏まずにSTARTボタンを長押ししてACCオンの状態にします。通電するとスマホ側でBTを見つけるのでそのままBTでペアリングすればシリアルを読み取って登録してくれます。何のトラブルも無し。
初回起動時には自動でドングルのファームウェアを読み取り、古ければ自動でアップデートしてくれます。本当に便利な時代になりましたね。おじさんでも普通にこの位できてしまうんですから。
あとは車両を追加していきます。自分は Volvo で検索しました。$21.99 とありますが、下に「無料で請求」というボタンがあり、これを押すと買った事になって自動でダウンロードが始まります。また、同時にEobdという診断ツールもダウンロードされます。これはOBD2プロトコルで読み取れる汎用診断ツールです。
診断してみる
診断ボタンを押すと。車体番号を読み込むプロセスになります。入力しても良いのですが、面倒なので「読込」ボタンを押してみた所、普通に読み取って認識されました。
ちゃんと自分の個体とその診断ツールが使用できる事を確認できます。「はい」を押して先に進みましょう。ちなみに「保存します」は診断結果の保存にしか使わないので使用しなくて構いません。
スクショを取り忘れましたが、診断時に「自動」と「手動」が選べます。手動はモジュール単位での読み込み、「自動」は各モジュール全ての情報を読み取ってくれます。
当然、全ての情報が日本語化されているので、どこでどんなエラーが出ているか一目瞭然です。自分は CEM にもエラーが出ているのですが、まぁこれは訳アリなので放置。ICMも1箇所Faultしてますね。
各モジュールを選択すると、「ECU情報」「コード読み取り」「ライブデータ」と各モジュールのverとか色々見れます。ライブデータが確認する事ができますが一部のデータはエンジンを始動していないと見れません。エラー内容を確認する時は「コード読み取り」を押せば見る事ができます。
エラー内容にもよりますが、大半はこの様に日本語化されています。「クリアDTC」を押す事でエラーを消す事ができます。ちなみにこれはS60やV40によくあるテレビモジュール(B-CASが入ってるアレ)が壊れてる所…だと思います。あれ、本当によくあって保証中だと対策品に無償交換してくれる、とどこかのブログで見ました。そんなんリコールしてよ…
整備に必要な事もワンタッチ!
今回買った理由のひとつがコレ!
あの面倒なバッテリー交換後のリセットだとか、オイル交換した後のリセットだとか、そういう事をやってくれるボタンです。しかも大体の操作が1ボタンで行えるスグレモノ!説明するのは面倒なので省きますが、どれも見れば判る程度なのでトライできると思います。ちなみにリアの電動パーキングもボタンひとつでメンテモードにできてリリースしてくれます。これが欲しかったのよ!(VDASHでもできるけど面倒くさい)
やはり診断ツールがあると本当に便利ですね。外車はお金が掛かるという方が居ますけれど、それは自分で出来ないからなだけ。45ドルで売っているちゃんとしたBOSCHのブレーキパッドに自分で変えれば数千円です。これなら日本車と変わりません。オイルは若干高めですが、ディーラーに頼むと4万円。自分でやれば処理代含めても1万円しません。結局、自分で自分の車すら面倒見れないから高くなっているだけです。
コレを機会にご自身で勉強しながら車の整備をしてみてはいかがでしょうか。いきなりブレーキパッドの公開はキツいと思うので、せめてオイル交換から。持ち上げてボルト1本回せば抜けます。あとは規定量を上から足すだけ。で、そうやって下に潜ればこんなトコに何か液体が!とか、あれ?このゴム破けてない?という事が見えたります。その時点で交換すれば高価になる事もありません。今や1.5tを超える車が沢山います。つまり「いつでも他人を殺してしまえる1.5tの鉄の塊を動かしているんだ」という認識を持って欲しいと願っています。
ちょっとした診断機でエラーの内容を見るだけでも、予防になりますからね。例えばこんなディーゼル特有のすすの量とか。