コロナ禍で海外はどうなったか
去る11/26、たまたまのご縁で知り合いからお誘いを頂き、2022 Philippine Endurance Challenge 8hours Rd.3 へ参戦してきました。レースレポートは個人サイトの方に任せるとして…皆さんが結構気になっていると思われる
- 今、海外旅行ってどうなのよ?
- 入国、出国の手続きって面倒じゃないの?
- 海外はマスクなんてもうしてないって聞いたけど本当?
- 東南アジアの方ってどんな感じ?
という点を実体験を元に記載しようと思います。
とは言え搭乗記も兼ねるので、上記のみ知りたければリストからクリックして飛んでください。
コロナ禍でマイルが余りまくっている!
3年間、全く海外に行けなかったのでマイルはめちゃくちゃ貯まっていました。だいたい1年半でヨーロッパへビジネスクラスで往復できる位のマイルが貯まるので、もはやマイルだらけ。しかも期限延長できる航空会社はいいのですが、一部の航空会社は対応していなかったりと様々。
今回はJALで徳島阿波おどり空港から羽田空港を経由して、フィリピン ニノイ・アキノ空港へと旅立ってみました。11/25の夜に羽田へ移動し、そこから26日の深夜早朝便です。
徳島阿波おどり空港から飛んだ理由はただひとつ。仕事で近くに居たから。
あとマイルでビジネスクラスが取れたからです。
初めて来たのですが、国内向けの便は結構人がいました。2021年に国内便へ何回か乗ったのですが、あの時は空席も目立ちまくりで「これ、航空会社潰れるんじゃ…」と思ったものです。それに比べれば客足はかなり戻ってきていると感じました。
今、海外旅行ってどうなのよ?
JALではVERIFLYなる「新型コロナウイルス感染症関連デジタル証明書アプリ」を推奨していましたが、誰も使っていませんでした。自分は登録してみましたが正直「接種証明アプリ」と「JALのアプリ」、あと「Visit Web Japan」へ登録しておけばVERIFLYは全く不要です。(あくまで個人的な感想)
今回はビジネスクラスなのであっさりと優先レーンで処理しました。
サクララウンジは比較的人は多かったように思います。前よりも外国人の姿が多かったです。ただそれも深夜になればなる程、人は少なくなり閑散としてきました。昔は深夜でも結構人が埋まっていたのですが…やはりまだまだ日本への観光する外国人は少ないようです。こんな円安で来やすいのにも関わらず…です。
マニラへはJL077便でだいたい5時間ちょいくらいです。深夜便なので朝食か乗車直後に食事するかの二択でした。自分はギリギリまで寝ていたい派の人なので、先に食べてから寝る事にしました。機体は767-300ERなのでJAL SKY SUITEⅡです。フルフラットにできないビジネスクラスはビジネスクラスだと思っていないので、これは嬉しいですね。足元もゆったりしているし、フルフラットでゆっくり寝ていきました。(数時間で叩き起こされるのですが)
今回の食事は敢えての和風。牛すじの煮込みにえらく惹かれたのでそちらをチョイス。ウェルカムドリンクはいつものシャンパン。別に特段飲みたかった訳じゃないのですが、ウェルカムドリンクはシャンパンと決めています。マイル様々。
デザートはハーゲンダッツでした。
入国、出国の手続きって面倒じゃないの?
まず、日本からフィリピン側の事から説明します。
日本からの出国に至っては以前と何ら変わりありません。顔認証を登録しておけばパスポートをかざしてほぼノータイムで手続きが終わるのもいつも通り。ただ、前もって「Visit Web Japan」に登録しておきましょう。後々とても楽です。「検疫手続き(ファストトラック)」や「質問票」を入力したり、ワクチン接種証明を登録するので、先にやっておきましょう。
問題はフィリピンへの入国です。大体の事は大使館のホームページに書いてあるのですが、最低限ワクチン接種2回。もしくは出発前24時間以内の抗原検査が必要です。全てが無い場合には、到着時に抗原検査が必要になります。
そして、eTravel (自分の時は統合前の eARRIVAL CARD)への登録が必須となってます。当然全て英語なので、ここはハードルが高いかもしれません。ただ、基本的には “FOREIGN PASSPORT HOLDER”を選択して、AIRを選び、到着日時とメールアドレスを登録すれば、あとは記載に添っていくだけです。eARRIVAL CARD の場合はQRコードが発行されるので、それを現地のスタッフに読み込んでもらう必要があります。当然、「接種証明アプリ」も必須で提示する必要があります。ただ、海外版のQRコードのページを見せるか、Number of doses を見せればほぼスルーでした。入国審査の時にちょっと時間がプラスされるくらいのものです。
早朝便だったからか、はたまた日本からの客は少なかったせいかしばらくは閑散としていました。。
次に、フィリピンから日本への入国について説明します。
フィリピンからの出国は恐らく以前とほぼ全く変わっていません。マスク着用して欲しいと書いてあった位で、戸惑う事はほぼありませんでした。JALなので日本への色々な手続きを代行しているのかも知れませんが、そこは良く解りません。
日本への入国は先程書いたように「Visit Web Japan」へ登録しておく事でファストレーンを通過できるのでめちゃくちゃ簡単です。当然ワクチン接種が前提です。登録の仕方は解説ページが沢山ありますし、そもそもそんなもん見なくても余裕で登録できる位には簡単です。デジタル庁やるな!と思いました。
帰国の手続でQRコードを表示するのですが、ここは注意が必要です。まず帰国手続きが帰国の72時間以内になってからしかできません。「現在のステータスが登録前 赤」のままです。帰国の時間内になったら「携帯品・別送品申告の登録」をします。昔は黄色の紙で書いてたやつですね。それを登録しておきます。で、飛行機を降りてすぐに検疫手続きの画面をチェックします。ステータスが青であればそのまま入国審査へと行きましょう。
ちなみに羽田空港では税関申告でQRコードを表示させて通過したあと、顔認証を2回…だった記憶が。これで入国完了です。以前より手順は増えましたが、いちいち「接種証明アプリ」を表示して見せたりしなくていいし、あの黄色い紙を揺れる機内で書かなくてもいいので、個人的にはこちらのが楽だなーと思いました。注意点としては、検疫のパスポートのアップロードは毎回必要なのと、審査までの時間が結構あるみたいなので帰国前のホテルか何かで終わらせておくといいと思います。ホテルならwifiも使えますしね。
海外はマスクなんてもうしてないって聞いたけど本当?
これはもう上の写真見てください、としか。
所詮テレビで見た知識で「マスクはもうしてない!!」と思ってる思慮の浅い方々だと個人的には思っています。見ての通り、かなりの人が「屋内では」マスクをしています。屋外では半々といった感じでしょうか。フィリピンは特に暑く、私が行った日も日中は32℃とたまらない暑さでした。この中でマスクをするのは若干自殺行為なので、適度に外したりつけたりと環境によって変えている、という感じでした。
ホテルの中や食堂では入店時には皆さんキチンとマスクをしていましたし、空港でも「Need Mask」と判りやすく書かれていました。チームメイトにEU圏の方がいたのでそちらの話も聞いてみたけれど、装着自体は嫌だと思ってるけれどコロナになるよりマシだからしょうがなく屋内ではつけてるよ、と言っていました。
これがリアルな現地の声です。結局、自分を守りたいかどうか、だけの話なのでマスクしたくない人はしなきゃいいんじゃないですかね?と思いますけれどね。ただお店とかで「マスクをつけてください」と言われたのであれば装着しなければいけません。お店は私有地なのでルールを決めるのは私有地の管理者です。従えないと思ったらお店を変えればいいだけです。客もお店を選ぶ権利はありますが、お店も客を選ぶ権利があるというのをお忘れなく。
東南アジアの方ってどんな感じ?
そういうのは観光地か歓楽街へ行くのが一番判り易いだろう、と思い街へ出る事にしました。
写真は泊まっていたホテルです。フィリピンで知り合いになったチームの方にわざわざ取って頂いたという…何と親切な事よ…
今回はクラーク・インターナショナル・スピードウエイでのレース。クラークと言えば昔から歓楽街のひとつとして有名です。泊まっていたのがアンヘレスの近くだったので、レース前日に少しジョギングするか…と往復5km程走って周りを見てきました。行った場所は歓楽街として有名なフィールズ・アベニュー通り、この辺りにはゴーゴーバーや飲み屋が溢れています。
初めて行ったので昔の様子は解りませんが、閉店したお店だらけでした。特に通り沿いにあるホテルはだいたい売りにだされています。恐らく歓楽街で女の子を連れ込む用のホテルなんでしょうね、場所的にも。そういったお店やちょっと派手にやっていたであろうお店の残骸が多々ありました。こういう歓楽街は人を呼び込んでナンボなので、自転車操業でやっていたお店も多いんじゃないかと思います。
それからいわゆるたちんぼと言われる女性がそこら中にいました。ゴーゴーバーに入れない、もしくはそこで取られるお金すら勿体ないって人達でしょうね。着飾っている訳でもなく、ただタバコを吸いながら気だるそうに立っていたのが印象的でした。人通りもそれほど多くなく、ちょっと裏手に入るとストリートチルドレンがMoney Please!!!と言って寄ってきます。一人にあげてしまうととんでもない事になるので、声を掛けられそうになったら即逃げていました。ごめんよ。本当は助けてあげたいんだけれどね…翌日8耐レースなので飲み屋にも行かず、ただ走ってたのが奇妙だと思われたのか誰にも声は掛けられませんでした。
最終日はチームメイトがわざわざマニラ市内を観光に連れて行ってくれました。車も出してもらって…本当に感謝しかありません。皆さんはマニラというとどういうイメージでしょうね。何か犯罪が多い都市だの色々な噂が先行していますが、マニラ市内に限っていえば犯罪率0.28%(2021年)、東京が0.53%なので実際の所は気をつけていればそれ程問題はないと思います。他の東南アジア同様に、派手な格好をしたりブランドモノを持ち歩いたり、財布等に気をつけていれば他と全く変わりません。
寧ろ、マカティ地区(ビジネス街)や再開発の進んだ地域は下手な日本の地方都市より全然都会です。シンガポールを参考にしているらしく、あの雰囲気にとてもよく似た街並みやショッピングモール、ブランド街が並んでいました。それ以上にびっくりしたのがフィリピンは最近、英語を第一言語として教育をしているという事です。元々のフィリピンの母国語はタガログ語ですが、若い子達は大半英語で。年上の方と話をする時にはタガログ語がたまに混ざる感じでした。これを知って、自分的には日本相当ヤバいなと思った程です。英語ができて話ができるというだけで単純に15億人と話ができるって事です。ビジネス用語までできれば、実力次第で世界中どこでも働ける事を意味します。
案内してくれた方は某社社長の息子さんでイギリスに留学していた経験もあり、日本にとても興味があるという事で色々と突っ込んだ話を英語でしてきました。まず出生率、フィリピン2.49人に対して日本は1.34人。国を維持できるか限界の数値が日本です。初任給の話なんかもしてきました。日本は英語を中学・高校と6年もやるのに話ができないんだ、って言ったら物凄く不思議がっていました。日本には色々と憧れがあるらしく、またフィリピンは日本との縁が結構深いんだよねって話をしてくれました。
ドゥテルテ氏は元大統領だったのですが、彼を大統領にする為に支援していたのが日本人の岡田和生氏という話は意外と知られていないと思います。その結果、大統領になった後に彼が投資・開発したカジノ「オカダマニラ」が出来ました。高速道路を降りて真ん前という好立地の場所です(笑)
ちょっと話が脱線しましたが、とにかく若手が多いという事は働き手が多い。そして英語ができる。成り上がろうとする根性がハンパない。これだけでも日本のこの停滞感を見るに、あと30年もしたら東南アジアの下請けでもやってるんじゃないかな…日本…と思いたくもなりました。
雑感
こんな感じでつらつらと書きましたが、海外旅行に関して言えば以前とは手続きが変わっているものの障壁はかなり少なくなっているよ!というのを書きたかったです。とは言え、未だコロナウイルスはそこら中で猛威をふるってますし、少しでも密閉空間には行かない事、マスクはなるべく着用していく事。そして、ワクチンは絶対に接種しておいた方がいい、自分の為にも。
という教訓でした。
もっとも今反ワクなら海外にすら行けない方々ばかりだと思いますけれどね。
P.S.
あくまで個人的感想なんで、コメントでいやいやマスクはーとかワクチンの陰謀がーとか書いたら消します。
鬱陶しいし議論してるほど暇じゃないんで。