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CentOS 5.5 を USBからインストール

最近はサーバもDVDに対応しているので、インストールは非常に楽になりました。あるところで活躍していたサーバを引きとって再インストールをしようとしたところ、メディアからブートできない。おや?と思ってよく見たところ、CompactDISC の文字。DVD未対応だったのですね。ここしばらく楽ばかりしていたので気が付きませんでした。
CDメディアを作ろうと思ったのですが、CentOSのCDは7枚組。勿論全部を役必要はありませんが、めんどい。というわけで、USBメモリからブートしてみようと思い、作成してみました。Tipsみたいなものです。持ち歩きも楽なので、MicroSD 8GBを大量に用意してUSB接続できるアダプタとかあると管理者的には良いかもしれません。

まず用意したのはDVDのisoが入るだけの容量のUSBメモリ。4.4GBほどあるので、8GB必須です。自分はIO DATAの16GB USBメモリが転がっていたので、それを利用しました。これをFAT32で普通にフォーマットして準備します。

まずはベースとなる ISOデータを用意します。自分はrikenサーバからダウンロードしました。CentOS-5.5-i386-bin-DVD.isoが直リンですが、ダウンロードできない場合はrikenサーバからダウンロードしてください。

次にsyslinuxを用意します。簡単にいうと、USBからブートする部分を作ってくれます。
syslinux wiki の上部「Download from Kernel.org」 をクリックして、適当なzipファイルをダウンロードします。自分は、syslinux-4.02.zip を利用しました。

まず、ISOを展開して「isolinux」のフォルダを取り出します。展開の仕方は何でも良いのですが、「ISO 展開」あたりでググると幸せになれます。取り出した「isolinux」の中身を、全てUSBメモリ(のルート)にコピーします。フォーマットしている人は何も考えずに「isolinux」の中身をコピーすれば大丈夫です。間違ってもフォルダごとコピーしないでください。コピーしたファイルの「isolinux.cfg」というファイルを「syslinux.cfg」にリネームします。

次にISOを丸ごとそのままUSBメモリにコピーします。展開したものではなく、ISOイメージまんまコピーしてください。

次に、先程ダウンロードした syslinux-4.02.zip を解凍します。色々なフォルダが作成されますが、「win32」というフォルダの中身を利用します。コマンドプロンプトを開いて、「win32」の中まで移動します。そうしたら以下のコマンドを入力してください。

syslinux.exe -am (ドライブ名):

自分の場合、USBメモリがEドライブだったので、syslinux.exe -am e: と入力しました。

以上で完了です。
USBメモリを差してブートしてみてください。勿論、USBブートが可能な機種、そしてBIOSの設定でUSBからのブートが優先されるようにしてください。

ほっておくと、CentOSのインストーラが起動します。インストール方法では「Hard Drive」を選択し、メニューでは /dev/sda* を選択します。これでGUIのインストーラが起動するはずです。
インストールをそのまま進めて行けば良いのですが、一点注意が必要です。そのままインストールするとGRUBが/dev/sda* 、つまりUSBメモリに書き込みされてしまいます。回避する為には、HDDにGRUBを書き込みするようにしなくてはいけません。インストール画面で、GRUBのインストールになったら、一番下「高度なブートローダーオプションの設定(Advanced Confiure なんちゃら)」にチェックを入れます。次の画面のブート順をHDDを上位にして、HDDにGRUBを書き込みするようにすれば大丈夫です。

最後がちょっとめんどいですが、これでセットアップ完了です。

< 追記>
上記のISO以外をまとめたファイルを作りました。これをダウンロードして、USBの直下に解凍すれば一式揃います。あとは、ISOをダウンロードしてUSBメモリに入れてコマンドを叩けばOK。
ダウンロード
信用できない人は自分でダウンロードして作ってくださいな。

< 追記 2011/8/11>
現在のイメージは 4GB を超えているようで、そのままUSBメモリに保存しようとするとFAT32の1ファイル最大サイズ制限に引っかかってファイルがコピーできません。
その際には、isoイメージの中にある CentOS というディレクトリの中の rpm パッケージを適度に削除してファイルサイズを修正してください。
例えば UltraISO や PowerISO 等といったソフトウエアがあるようです。

「CentOS 5.5 を USBからインストール」への6件のフィードバック

  1. 初めまして。
    いきなりで大変失礼ですが上記エントリについて
    1点ご質問があります。

    ・FAT32のファイルシステムに4.4GBのISOイメージを
     保存していますが、どのような方法をとられましたでしょうか?

    4GBの制限にひっかかり、上手くISOイメージがコピーできません。
    宜しければご教授下さい。

  2. 匿名 様
    確かに説明を見ると、FAT32に1ファイル4GB制限に引っかかりますね。
    今手元にないのですが、ちょっとMicroSDを確認してみます。

  3. 匿名 様
    自分はどうやらisoファイルを編集して、容量をカットしたようでした。
    当時は CentOS-5.5-x86_64-bin-DVD-1of2.iso だったのですが、isoを展開すると CentOS というディレクトリがあります。
    その中に rpm が大量にあるのでいらないパッケージを削ってありました。

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