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[コラム] Go To トラベルは本当に悪なのか?

前書き

これは私個人が仕事で地方を周り、直接現場を肌で感じて書いた私感です。こういう一意見もあるんだという程度で読んでください。これが全て正しい訳でも無く、また自分も全容を把握している訳ではありません。また、議論をしたい訳でも無いので基本的には解答しませんしコメントもオフにしてあります。予めご了承ください。

凄いコラムが公開された

https://www.traicy.com/posts/20201123189529
誰が何と言おうと、Go Toトラベルは悪くない【永山久徳の宿泊業界インサイダー】

まずコレを読んで欲しい。自分の中で色々と疑問に思っていた事が氷解して本当に納得できたので、こういう見方もあるんだという体で偏見無く読んで欲しいと思う。

まず自分の見解から先に述べようと思う。

Go To トラベルが100%安全である訳が無いし、感染拡大に一役買った事実は当然あると思う。それは当然人の移動が増えれば接触確率も上昇するから、無症状患者が紛れていた場合は感染を広めてしまう可能性があるからだ。
ただそれだけでは説明が付かない部分が非常に多く、このGo Toトラベルの制限をするだけで感染拡大が止まるとは到底思えない

である。自分が思うに以下の点が感染拡大を助長しているのでは無いかと思う。

  1. コロナ禍での生活が長くなりすぎて心の緩みが出始めた
  2. 寒くなってきて換気しにくくなった
  3. 同上で寒いからという理由で手洗いうがいをしなくなり始めた
  4. マスクをしないで移動する人が増えた(@東京)
  5. 乾燥により空気が乾くと呼吸器系ウイルスに感染しやすくなる

これらの要素が複合した結果、感染拡大が起こっているのでは無いかと思っている。勿論Go Toトラベルが起因である感染もあるのは知っている。
日帰りバス旅行クラスター カラオケ原因か
例えばこれ。しかしこれは1と4と5の組み合わせだと思っている。前日から具合が悪かった60代の女性が、狭い空間でのカラオケで感染。お年寄りは寒さに弱いので十分な換気が行えなかったであろうし、カラオケ中にマスクをするのもしんどいので外して歌った人も多いはずである事は想像に難くないからだ。

それ以外で、Go Toトラベル利用者の感染は官房長官が公開しているが155名(11/18)。ちなみに利用者はのべ3976万人。Go To が原因ならもっと前、始まった7月の時点から少しずつ増えるはずだし、もっと様々な地方での感染拡大が広がるはずである。

実際に行ってみた in 京都

自分はインフラ業なので、テレワークがいくら進んでも最終的にインフラを作る際には現地へ行かなくてはならない。よって地方へと行く仕事が増えた。そのついで、と言っては何だが土日は地方の観光地を周るようにした。正直な所、5年前に発症した心筋梗塞の為、現在も治療中の心疾患がある自分がうろちょろするのは重症化の可能性があるのでリスクでしか無いと思っている。

ただそれ以上に、今起きている事が事実なのか?を調べたい欲求の方が勝ったのは事実あると思う。このコロナ禍は恐らく歴史の教科書に載ると思う。(スペイン風邪が載っているようにね) それならば、そんな歴史の転換期を目の当たりにしないで何が技術者だ!と思ってしまったのだ(笑) 技術者の基本は探究心だと思っている。それが自らを焼こうとも知りたいという欲には勝てないのだ。

まず、10月末日。私は京都にいた。仕事ついでに現地の社長さんとの打ち合わせ、そして二人での会食だった。京都は言わずと知れた国際的な観光都市。2019年には886万人がインバウンドで訪れている。ちなみに日本人は4466万人なので、思っていたよりインバウンド需要は少なかった。それが2020年4月には-89.7%減。インバウンドは現在に至るまで99.8%減となっている。それがGo To が始まり9月期を見ると-23.9%減まで回復している。

清水寺、二条城、京都御所、嵐山 竹林の小径と周った。最後の写真は鞍馬山なので若干ズレでいる。見て判るレベルで観光客は居なかった。休日でコレならば平日は更に閑散としているだろう。誰もいない二条城は壮観だった。恐らくもう二度と見る事はないだろう。

竹林の小径近くのお土産屋では今までボッたくっていたであろう商品が7割引程で売られていたが、誰も手にとっていなかった。渡月橋近くは歩く人達で多少賑わっていたが、それも全盛期の比では無いであろう。京都でも1,2を争う観光地ですらこの閑散である。しかも外をマスクして歩いて、どれだけ感染が広がるだろうか。これで感染するのであれば、東京の満員電車はとっくにバイオハザードの世界である。

京都はリーガロイヤルホテル京都に宿泊した。3連泊だったが、Go Toが始まる前に予約したので21,777円だった。そこから更にGo Toトラベルで6,000円のクーポンを貰い、実質は15,777円。そしてこの6,000円はお土産売り場で全て使い切った。

ホテル側では上記の様に、全てアクリル板を設置して飛沫感染を防いでいた。当然チェックイン待機列も間隔を取って並ばせており、検温もされていた。37.5℃を超えると問答無用でお帰り頂くか病院を奨められると思われる。これはリーガロイヤルホテル京都に限らず、前日入りの為に宿泊した4,000円程度のホテルでもしっかりとやっていた。

右図は龍安寺の有名な湯豆腐屋、西源院である。本来ならばここもぎっちり人で埋め尽くされているようではあるが、客席間を大幅に取っていて、また換気も十分にされていた。マナー的にどうかと思ったのは右に居た子連れの家族位である。酒を飲みマスクを取って大声で喋っていた。親戚同士で来たらしいが邪魔な事この上ないし感染のリスクが高いので、お店の方に行って席を遠くに変えて頂いた。酒はこのコロナウィルス感染に大きく影響していると、私は考える(後述)

実際に行ってみた in 九州(福岡・長崎・大分・宮崎・福岡)

次は九州である。長崎と宮崎での仕事だったが、福岡空港から移動したので週末はレンタカーで移動した。公共交通機関は怖くて乗りたくないからである。

九州は元々中国や韓国と近い事からもインバウンド需要はそれなりに大きいと思う。特にNo Japanで有名な韓国客は非常に多い。とても謎であるが、やはり多い。3月は前年同月比で96.7%減となっているので地方都市にしてみれば痛手だと思う。調べた所福岡県では2019年、延べ宿泊者数1,670万人のなかで日本人は1,331万人(79.7%)、外国人は338万人(20.3%)という内訳だった。京都の割合とあまり変わらない。という事は観光地も意外とインバウンドより内需、つまり日本人による観光客の依存が大きいのだと判った。

つまりコロナで萎縮した内需を動かすには Go To トラベルは非常に効果が高いと思う。たかが政府が35%負担するだけで、今まで旅行なんていく気もしない人達ですら、お得だという理由で釣られて旅行するので内需が生まれ経済を回してくれるからだ。これを考えた人はとても現状の経済状況や観光地の割合を理解した上で制度を作ったと思っている。そんな利口な人達が作った制度だから「人が移動する事による感染拡大の確率」なんて当然想定の範囲内、それを両天秤にしても経済を動かさない事には地方経済が死ぬと考えたのであろう。京都の例を見てもさすがに観光客80%減、単純計算で売上が80%減で生きていける人達は、ほぼいないのだから。

上記の画像は、それぞれ高千穂峡・九十九島・温泉神社・平戸千里ヶ浜・天安河原、そして鬼滅の刃で有名になった竈門神社。写真を見ても判るように、観光客はかなり疎らだった。

写真は稲佐山山頂展望台・ホテル蘭風・熊本フェリー。展望台へのロープウエイにはほぼ人が居なかった。この時期、夕日に浮かぶ長崎市や軍艦島はデートスポットとしても有名な所なのに、である。ホテル蘭風は食事がバイキング形式。大丈夫かな?と思っていたら、人数制限と食事には全てアクリルケースがつけられ飛沫防止していた。勿論取る時にはマスク必須。トングは使い捨てのビニール手袋をしないと触る事すらできないという徹底ぶり。勿論随所にアルコール消毒があった。ちなみにホテル蘭風には温泉もあり、蜜を避ける為に時間帯を書いた紙が貼り出されていた。時間帯の欄に部屋番号を書く事で、その時間帯にどれだけの人達がいるか判るシステムである。素晴らしい!と思い早朝の誰もいない時間帯を選んでウキウキで行ったら6人程入っていた。つまり、部屋番号を書かずに来たバカ達である。大体がお年寄りだった。こういうバカがいるから、どんなに優れた対策をしても手落ちになるのである。結局運用する側がバカだと優れたシステムも機能しないといういい例だと思った。

熊本フェリーのお土産売り場。こちらも閑散としていて1店舗1人で切り盛りしているようだった。忙しければバイトを雇う事もあったろうに、今は1人。観光業が死ぬという事は、その地方の雇用やお土産品の製造、運送業、それら全てに影響するのである。何故観光業だけ優遇するの?という視野の狭い人もいるが、それは上記の通り。それに関わる人達が非常に多いので、受けるダメージも計り知れなく大きいのである。勿論そこには飲食業も含まれる。観光地に来て飯を食わない人はいないからだ。(だから恐らく観光地で無い場所の飲食業を救う為に Go To イートを作ったのだと思う)

今回で一番蜜だったのは、高千穂神社の高千穂神楽。ただこれも各宿泊施設に人数割当があって、それを超えると申込みすらできない。全盛期にはこの倍は入っていたのだと推測できる。これでだいたい150名程。一見ヤバそうに見えるけれど、入り口や窓は空いていた。寒かったが見る価値はあったと思う。ちなみにこの高千穂神楽も一番コロナが騒がれていた頃はお休みしていたそうだ。何十年と毎日欠かさず舞い続けていた神楽ですら止めざるを得なかった観光地の悔しさは想像するだに悔しいと思う。

右は太宰府天満宮。あの超有名な太宰府天満宮、しかも七五三の時期にこの程度の人しかいなかった。太宰府天満宮の近隣には駐車場が雨後の筍のようにあるが、どこも空ばかり。酷い場所になると隅の方にダンボール箱があり、「500円はここに入れて止めろ」という感じだった。管理人に払うバイト代ですら厳しいのだと思う。

これは由布院温泉でも同じだった。由布院温泉は更に悲惨で17時以降にやっているお店はほぼ皆無だった。死の町と化していた。どの宿も空きがあり500円も払えばどの温泉でも日帰り入浴ができる。以前の盛況を見ると、その面影すらなかった。当然潰れているお店も多く、カフェや飲食店は早々に潰れたと思われる。

実際に行ってみた in 名古屋

勿論こちらも仕事である。あと初期の施設に関わったあるラジオ局の姿も見たかったので1泊した。

1泊だったので写真はほぼ無い(笑) ただこちらも人通りは少なく、夜の名古屋をこんなに自由に歩けたのは初めてだった。右は熱田神宮のお食事処。改修中なので若干掘っ立て小屋感はあるけれど、机の間隔も取られているし何より風通しは最高だった(寒い) 人の列も食事する場所とは隔離されており、また2m程度空けて並ぶ様な指示やアルコール消毒は勿論あった。

というより観光地において、アルコール消毒機が無いお店や宿はほぼ存在しなかった。ホテルでは常時検温されるし蜜にならない対策が徹底されている。これだけやっているのであれば感染はかなり防げるはずだと思う。

じゃあ何故感染が拡大しているのか?

ここからは自分の邪推である。

まずはこれを見て欲しい。

名古屋市中区栄付近。元々歓楽街なのだが、この辺りの治安は非常に悪かった。正直歩きたくもなかったが、コンビニに行きたかったのと歓楽街の現状が知りたくて歩いてみた。

(さすがに溜まり場に向けてカメラを構える勇気はなかった)
この辺りは外国人と思しき連中がやたら屯していた。そして声を掛けてくる。「オニーサン、フィリピンパブ行かない?」300mも歩いただけで10人程から声を掛けられた。そして、このフィリピンパブに誘ってくる外国人は100%ノーマスクだった。勿論屯している連中も大体マスクをしていない。煙草の吸いすぎかも知れないが咳き込んでいる人もいた。これだけ密集してノーマスク、しかもどんな衛生管理がされているか判らないフィリピンパブなんぞに行ったら、どうぞ感染してくださいと言っているようなもんだと思う。

ちなみにこの後は即ホテルに戻り、着ていたもの全てを脱いで除菌スプレーをぶっかけて、付けていたマスクは即ゴミ箱行き、手足と顔の消毒とうがい。今の所感染はしていないので大丈夫だと信じたい。。


ただ勘違いして欲しく無いのは、歓楽街が全て悪いとは思っていない

この記事にあるように歓楽街の人達も必死に勉強をしている事実を知っている。このインタビューも必見。7月時点での歌舞伎町の動きがとても良く分かる。と、同時に「何かに原因を擦り付けて民衆を安心させている」マスコミや政治のあり方が見えてくる(後述)

時系列を追う

先も述べた様に、この制度はとても現状を理解している人達が作っていると、私は思っている。不正受給やら使い勝手の部分に穴があるのは急ごしらえだからなのであって、根本的な考え方自体は間違っているとは思えない。何せ35%の還元で裕福な人達が経済を勝手にまわしてくれるからだ。

そうなると一つ疑問が出てくる。じゃあ何で感染者数が増えるのか?
https://goto.jata-net.or.jp/info/2020111301.html
宿泊施設等が、旅行者より会社名の領収証等の提出を求められた際の対応等について

11/13 にGo Toトラベルを利用した際、会社名の領収証が発行できなくなった。理由は「観光需要の喚起という観点から外れる」とあるがこれはおかしいのである。確かに趣旨はそうかも知れないが、どんな理由であれ観光地へ宿泊すればそこにお金が落ちるのである。ただそれが個人からか法人からかの違いだけで、結局地元経済に貢献できる訳だ。当然クーポンも発行される訳で、出張で行った人がそのクーポンを使いお土産なり食事をするだけでも経済が周るのだ。

そこで考えてみて欲しい。出張はみんなでぞろぞろ行くだろうか。大体は会社から一人・ないし二人で出張先へ行くだろう。経験上、自分もそうだったからその辺りはよく知っている。そして、出張先はだいたい地方である。支店があるとすればだいたい地方都市、もしくは人が多い場所、移動しやすい場所にある事が多い。特に大手企業だと支店はだいたい東京・札幌・名古屋・大阪・福岡といった地方の大都市である。そして出張で行った人が仕事が終わって、そのままホテルに帰って寝るだろうか。少し年代が上であれば、

ちょっと飲みに行くか

と考えてもおかしくないのである。数人であったなら会食するだろう。そこで歓楽街へと行き、酒を呑む。先程(後述)と書いた通り、出張だろうと旅先で酒が入れば行動も大胆になる。これは湯豆腐屋で騒いでた人達の例を見ても明らかだ。間違いなく声はデカくなり、マスクもしなくなる。その流れで声を掛けられたら判断力が低下してホイホイと行っても不思議は無い。

そういう事実がある程度見えてきたので「会社名義で領収書は出しません」という辞令を出したのでは無いか?と邪推。そうすればGo Toを使って出張するという事がなくなるので、今までより数は減るはず。当然クーポンで飲んでいた連中もクーポン無いなら辞めようとなるだろう。ただでさえコロナ禍で収入が下がっている人達も多いから。

医師会はGo Toに反対

東京都医師会は11月に「GoToキャンペーンに対し一時中止の決断をしてほしい」と依頼を出している。しかしこれには全くエビデンスが無い。尾崎治夫会長が「東京に来る方・東京から出る方が多数増えてきたということが影響はないという話ではないんじゃないか」という理由だけで根拠がほぼ無い。

https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
新型コロナウイルス国内感染の状況

を見ると、東京がGo Toの対象となったのが10/1。10/1から感染の2週間、まして10/31まで見てもグラフに検査陽性者数に変化は全くありません。グラフが大きく動いたのは11/5。その前後には何があったのかというと、「中国や韓国など11の国・地域の入国拒否を解除し、条件付きで入国を認めることにした。また、訪問先などを明記した活動計画書の提出などをすれば、2週間の待機が免除されることになった。」である。厚生労働省が11/30に公開した情報によると、空港検疫での陽性者数は1,514名。月別だと外国籍陽性者は6,12,26,93,219,120,104,142と間違い無く増えている。日本国籍はだいたい60名前後で安定しているのにも関わらずである。

だからといって「外国からのコロナ患者が増えたから第三波が来た!」とは言えないと思う。こちらもまた影響は0では無いにしろ、札幌で陽性者が激増した理由にはならないし、福岡市では髙島宗一郎福岡市長が相関関係の無い事を証明しているからだ。11/1に入国拒否が解除されたなら中国や韓国に近い窓口の福岡市でも当然増えるはずなのに、グラフでは高校のクラスターで伸びているだけなのである。

じゃあ何故東京都医師会はGo Toを止めさせてでも感染者数を減らしたいのか。

  1. 【横田由美子】今なぜ? 日本医師会・会長選挙
  2. 「日本医師会・会長選挙の深謀遠慮」
  3. 日本医師会長選挙「仁義なき権力闘争」の大混迷
  4. 医師会会長選は子どもの喧嘩、コロナ対策そっちのけ「泥仕合」の内幕

エビデンスが無いと言っておきながら、自分もエビデンスは無いのだけれど上記の理由では無いかと思う。つまり自分の提言でどんな形であれ陽性者数が減れば、それはご自身の実績となるからだ。尾崎都会長には政権とのパイプが無い上、相手が政治家だろうと厚労省幹部だろうと意見が食い違うと高飛車な物言いとなる”らしい”ので、政治に対して自分の功績を認めさせたい=Go Toの一時停止なのでは無いか、と邪推する。

ここに先程書いた「何かに原因を擦り付けて民衆を安心させている」に繋がる。今回は判りやすく、東京の感染者が増えた → Go Toで移動させるようになった! → 東京が悪い → Go Toが悪い という大義名分が欲しいだけの様な気がしてならない。

結局感染増加の原因は判らない

と、長々書いたのだけれど、結局感染増加の原因は判らない。自分は専門家でも無いし、その専門家が雁首揃えて考えてもなかなか特定できない状況で、私が判るはずもない。ただ、実際に自分の足と目で見て感じた事を素直に述べると、やはりGo Toが主原因であるとは到底考えにくいのだ。

私自身の考えとしては、やはり最初に書いた以下だと思う。

  1. コロナ禍での生活が長くなりすぎて心の緩みが出始めた
  2. 寒くなってきて換気しにくくなった
  3. 同上で寒いからという理由で手洗いうがいをしなくなり始めた
  4. マスクをしないで移動する人が増えた(@東京)
  5. 乾燥により空気が乾くと呼吸器系ウイルスに感染しやすくなる

説明して行くと、1は最近会食が増えて無い?という話。最初の頃は人と会う事すら怖い!みたいな風潮。3月頃。ところが今は、普通にマスクをして仕事へ行き、休日には街を歩きスタバに入って休み、ショッピングをして電車に乗って帰る人が増えた。特に若い世代。

2は当然、というか特に札幌付近は厳しいはず。ただ青森も近い気温にも関わらず感染者数が激増していないのは、やはり札幌の歓楽街のせいだと自分は思う。特に旅先でハメを外した人達による感染、そして店側も慣れつつある状況で消毒等が疎かになりつつあるのでは無いかと思う(完全に偏見ですが)

3ですが、自分はよくドラッグストアに行く。この入口にアルコール消毒機があるのですが、これをしない人がめちゃくちゃ増えた。6月辺りからすると感覚的に1/3位。特に高齢者と女性。肌荒れするからという理由らしい。入手が楽になったので自宅でやるからそんなに頻繁にやる必要は無いと思っているのかも知れない。

4も上記同様、夜のコンビニへ行くとマスクしないで堂々入店する人が増えた(@東京) 夜、自転車を漕いでいる人は結構な割合でマスクを外している。特に体感的には酔っ払った若いのが多いかな。

5は別にコロナに限らずインフルエンザでも同様。湿度が低ければ感染力が上がる、ただそれだけ。

という訳で、一個人の意見としてはやはり気の緩みが原因だと思う。何かツイッターで「気の緩みって言われるとムカつく。そういうのは政府が何とかしろ」みたいな事を言っていた人がいたけれど、それなら政府が全国民にGPS配って居場所を完全に管理したり、経済を全シカトして表に出るな!以上!とでもすれば根絶できるんじゃない?と。それだとコロナで死ぬ前に経済で死にますが。いくら困窮しても政府は消費税を下げようともしないし、そうなったら自衛するしか無いというのが個人的な意見。

経済と感染拡大とのバランスはとても難しいと思う。特効薬やワクチンが無い現状で、何とか今ある資源を生かして生活していくしか無い。それに少なくともGo Toで助かった地方や観光地も少なからずあるはず。観光業は第三次産業だけれど、そこに住む人達の第一次産業にも影響がある事だと思う。観光地の特産品が売れなければ、その地方の第一次産業も共倒れになるからだ。なので、一方的にGo Toだけを悪とするのはやはり無理筋だと私は思う。他の何か別の逃げ道の為に、とりあえず判りやすいGo Toに原因があると言っただけに過ぎないのでは無いか。

それならば、Go Toで感染拡大したという確実なエビデンスが欲しい。Go Toやったから増えたでしょ?ってただの状況証拠。これじゃ議論にすらならない。まして政治がーとか利権がーとか陰謀論の下らない事を言うだけなら誰でもできる。利権だと思うなら状況証拠じゃなくて証拠を提示すべきだと思う。自分は別にGo To止めても困らないけれど、これで多少なりとも助かってた人達はまた干される。じわじわと真綿で首を締めるかの様に死んでいくしか無くなるんだけれど、それはどうやって助けたらいいのかな。また税金配る?観光業だけという訳にはいかないよね、そこで働く第一次・第二次産業の方々にも補填しないといけなくなるね。どれだけお金があっても足りなくなるんだけれど、その辺りはどう考えてGo Toを止めろって言うんだろうか。Go Toを悪にしたように、ただGo Toを理由にして政権を攻撃したいだけじゃないの?

あ、でも自分はさっきも書いた通り、Go Toがあっても無くてもどうでもいい。止めたいならどうぞご自由にというスタンス。旅行でも仕事でも行きたくなったら自衛して行くだけだから。

ただ結果的にだけ言えば、Go Toを制限すれば数字上の陽性者は減るはずだ。最初に書いたけれど他人との接触確率が減るので、クラスターでも起きない限り当然減る。これだけを見て「それみた事か!」と言う事が増えない事を祈りたい。その頃には飲食業や観光業は、更に冬の時代を迎えているのだから。