Radar Rivera SPORT (225/45R17)タイヤレビューとアライメントのお話

久しぶりのタイヤレビューです。今までは以前レビューしていた ATR SPORT を(スポンサーしてもらっている訳でもなく)使い続けていたのですが、配送料込みで1本5,030円だったものが、今や色々な値上がりで6,750円(2019/06/19 現在)。これではコスト的なメリットが全く無くなってきましたし、何か開拓しようと思って色々と調べていた所、Radar Rivera SPORT に白羽の矢が立ちました。スペック的には問題がなさそうですがどうでしょうか?

(あ、今だけATRのセールしてる…)



ツィッターで頂いた写真なのですが、いいねし忘れでアカウントが判らず…

なんでタイヤを変える事になったのかというと、栃木Qualityに呼んで頂いて講師をさせて頂きました。その際に同乗走行で純正タイヤを使ったから、です。


ミシュラン プライマシー3

純正はMICHELIN PRIMACY 3を履いています。これがたった数周でコレ。ブロックがめくれ上がってしまいました。15年15週製造なので古すぎるという事もありません。今まで同様の運転でここまでめくれ上がったのは始めてです。ちなみにタイヤを交換して頂いた整備の方にも「こんなん見たことないですね」と言われました。 ミシュランユーザーには申し訳ないのですが、 これは怖くて使えるタイヤでは無いなぁというのが実感。

ちなみに某プロには「そういう使い方するタイヤじゃないから」と暗にヘタクソと言われて凹みました。。



で、元の話に戻ると、代替として何か面白そうなタイヤが無いかな?と探していたところ見つけました。 Radar Rivera SPORT。シンガポール法人で製造は中国というタイヤ。




タイヤサイズは225/45R17と必要十分。左右非対称のトレッドパターンなので前後でしかローテーションできません。94W XL規格に準拠しているので、負荷能力は670kg。スペック的には問題なさそうです。

ただXL規格はちょっと独特でJATMA規格だと、230kPaで耐荷重600kgが出るのに対し、XL規格は280kPaとかなり高い空気圧にしないと同等の耐荷重が出ないのです。これはアジアンタイヤによくある事なので覚えておくと損は無いです。

このサイトで教えてくれるようなので、自分のタイヤの適正空気圧を知っておくと良いでしょう。ちなみに94Wだと250,260,270,280,290kpa時の耐荷重が595,615,635,650,670kgと上昇していきます。但し空気圧というのは高ければ高い程、乗り心地と静粛性に関わってきます。自分は乗り心地も考慮して270kPa,耐荷重635kgにしています。



結構キャンバーついている様に見えますね

タイヤを交換したら、購入してから取っていなかったアライメントを調整してもらいました。どうもハンドルのセンターがズレていて、右へ1度程度切っていないとまっすぐ走らない、ホイールバランスを取ってもらったにも関わらず100km/h走行時にハンドルのブレが生じる。特に下り坂で如実にブレを感じたので、フロントのアライメントに狂いがある、恐らくタイヤが左に向いているんじゃないかな?という予想でした。リアの挙動はそれ程でも無かったので、大幅な狂いは無いと思っていました。これだけ書いて全然外れてたら、レーシングドライバーとしての実力が疑われますね。。


調整前

結果。左フロント -0 ° 09′ トーアウト、右が 0 ° 03′ トーイン。タイヤが全体的に左へ向いている状態です。リアのスラスト角が 0 ° 06’ですがハンドリングのブレにはそこまで影響が出るとは思えません。フロントトーがハンドリングに影響を与えていたのだと思います。フロントヘビーなFFですしね。


調整後

ちなみに、S60 D4 の設定基準数値はありませんでした…。さすが国内1000台程度の希少車。という訳で自己責任で、FB6304T(S60 AWD 3.0L)の数値に合わせて少し直進性に振った数値でカスタマイズしてもらいました。 FB6304Tは車重1800kgのAWD、FD4204Tは1630kgのFFです。こう見るとちょっと基準数値あわなくない?と思いますが、FFベースのAWDですし、フロントヘビーなのも同じだから良いかなと(笑)

ちなみにS60 D4の型式はLDA-FD4204T、V60 D4の型式もLDA-FD4204T。最初これで偉く迷った事があります。検索結果が全く同じなんですもの。

ところでよく、FFはフロント トーイン・リア トーアウト といいますね。サーキットの様な所では多少リアをトーアウトにしても路面が良いので食いますし、向きも変えやすくなります。ただ一般の路面、特にウェット路面ではトーアウトだと怖い思いをするかも知れません。特にこの車は自分だけが乗る訳では無いので、基本的にアンダーになるようなセッティングにしました。フロント 0 ° 06′ に対してリア 0 ° 09′ なのでリアの安定感が出るはずです。たぶん。 ただリアキャンバーがある程度ついているので、自分で無理矢理振ってあげれば何とかなりそうかな?

それにしてもリア、純正で -2 ° 00′ もキャンバーついてるんですね。納車前にぶつけたのか?と思う位。ここは勿論調整できないのでこのままです。左右差もそれなりにあるし片減りしそうです。



という訳で、ものすごく長い前置きから Radar Rivera SPORT のレビューです。最初に書いた通り、225/45R17で非対称パターン、内圧は270kPaにセットしています。ブリジストン プレイズみたいなパターンですね。溝は大きく切ってあるので、排水性は悪くなさそうです。

実際走り出してみると、ATR SPORTより若干ケース剛性は低そうです。ステアリングを切った時のレスポンスが一瞬遅れます。ぐにゃっとよれる感じです。車両が変わったせいかも知れませんが、静粛性は悪くありません。高速走行時でもロードノイズは ATR より少なめでした。



見て判る通り、接地面が結構潰れています。これ、270kPaでは内圧が低いのかも知れません。もう少し高めに入れても良い気がしますね。スポーツと謳ってはいるもののどちらかと言えばコンフォート寄りです。

じゃあグリップは無いのか?と言えばそうでも無く、この値段の割にはかなり良いグリップを発生します。まだ半分慣らしの様な状態なのでタイヤ表面が溶ける程のコーナリングはしていませんが、どうしてどうして。しっかりと荷重を掛けてあげれば、それなりの速度まで耐えます。ただケース剛性は低い為か、限界を超えるとぬるっとした感じでアンダーが出ます。

ウエット路面でもそれなりに走れますが、溝が無くなって来たらヤバそうな気がします。コンパウンドとトレッドで排水するというより、大きな溝だけで排水している感じがするので、排水能力を超えたらすぱっと行きそうです。熱を入れてもあまり食う感じはしないですし。とは言え、値段が値段なのでさっさと捨てて新しいものに変えてしまえば良いと思います。(そして5部山のタイヤはヤ●オク辺りで捨て値で廃棄すれば…(笑))



ATRで気になったポコポコいう音はしませんし、スポーツ性能より静粛性が欲しい!という方にはコレ、かなりオススメなんじゃないかと思います。ちゃんと組み付けてた状態でホイールバランスも取れましたし、この値段じゃ国産タイヤなんてまともなモノがほぼ無いです。これよりも重量が増えた車だと若干の怖さを感じますが、同等程度なら問題無いんじゃないかな?と。

例えば、アルファードの様な重量&トールサイズのミニバンだと、このタイヤのヨレがどう反応するかは判りません。ステアリングを切った時に反応しないから、より多く切り込む可能性があります。そうなるとタイヤは沢山たわみます。内圧をしっかり把握しておかないと、サイドウオールが設置したり、それを繰り返すとバーストする危険性は否定できません。元々アジアンタイヤは 国産モノ より経験上内圧管理が若干シビアだと思っています。せめて月1程度は確認した方が良いと思います。燃費の改善にも繋がりますしね。

それらをひっくるめてもコストパフォーマンスは抜群ですし、乗り心地も静粛性も悪くない、安かろう悪かろうとは言い難いスペックだと思います。エコタイヤほどエコでも無く、スポーツタイヤほどスポーツはできない。ある意味、中途半端といえば中途半端なのですが、値段見ちゃったら全然問題無いと思います。

これを車検毎に交換する感じであれば溝もそれ程気にしなくてすみますし、何より溝のない国産タイヤを長く使い続けるよりもウエット路面で圧倒的な安心感が得られるはずです。(経験上アジアンタイヤは溝が無くなると極端にグリップが低下する傾向にあります)

もうしばらく使ってみて、耐久性とかが判ったら追記します。ちなみに、メーカー公式サイトは こちら です。



2019/06/20 追記
やはり当初の目論見通り、物凄い直進性を得る事ができました。ステアリングを離すと勝手に直進する位の感覚です。そのままアクセルを踏み込めばステアリング手放しでも安定して加速できるレベルです。ただ当然タイトコーナー、例えば交差点の様な低速でステアリングを大きく切る曲り道では、フロントタイヤがぐにゃっとした感覚を得て曲がるようになりました。

まあこれはこれで良いと思うので、タイヤの内圧を若干上げて 280~285kPa 程度にしてしばらく様子見しようと思います。

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