GoPro 3+ 修理(本体交換)顛末記 サポートに疑問

正直、これを書くかどうかは物凄く悩みました。しかしどう考えても、当方に落ち度が無い事、そして同じ企業を運営する者として、やはりこの体制とサポートはありえないよ、という事で記事にさせて頂きます。筋が通らない事は、やはり許せません。

 

まず、最初にこの修理については本体交換がされて、既に完了しています。よって、この記事で何かを要求するものではなく、単純な顛末記として読んでください。そして、この記事で、「誰かが私の様な損を被る事が無い様に」との願いを込めています。更に申し上げるなら、同じモータースポーツを愛するものとして、モンスターの田嶋選手は私の尊敬するドライバーのひとりです。あのチャレンジングスピリッツは本当に感銘を受けますし、今でも飽くなき挑戦をする姿は、私も勇気を頂いています。それだけに、タジマモーターコーポレーションという企業の体になってしまうと、この程度になってしまうのか…と残念でなりません。もうひとつ付け加えるならば、GoPro 自体はとても気に入っていますし、とても素晴らしい発明のひとつだと思っています。

 

めんどくさい人はこれだけ読んでください。

日本で GoPro を使うなら使い捨てのつもりで買え!

修理に出すなら、必ず「本体のみ」だけ送れ!

USB給電を使うなら端子がブレ無いように固定しろ!

です。

 

事の始まりは、自分の使っている GoPro3+ が壊れた所からです。耐久レースで利用する際、どうしても長時間撮影が必要なので、内蔵バッテリーでは容量が足りずUSBによる給電で撮影をしています。しかしこのUSB端子、構造上の問題で非常にUSB端子が取れやすいそうです。USBを挿したままだと振動を受け止める所が無いので、基板からUSB端子が剥がれ落ちやすいという欠点があります。家電量販店の修理窓口の担当曰く、水没以外での修理はここが一番多いとの事でした。

 

そして難儀な事に、この部分の修理は必ず有償となります。ちなみにこのUSB端子が剥がれると、修理は不可能で本体価格全額負担になります。つまり必ず3万超えになります。マニュアルには給電しながら使えると書いてあるにも関わらず、正しい使い方で外部給電機器を利用して端子が破壊された場合でも、有償修理(という名の新品交換・全額負担)になります。これ、物凄く罠ですが、サポートにもそう書いてあります。

GoProの保証・修理について

>(保証適用外) 使用上の誤り、他の機器から受けた障害またはカメラ本体への負荷による故障、損傷

 

 

それ自体は私自身、構わないと思います。サポートにもそう謳っていて、その通りになったのだから全額負担も已む終えまいと。単純に「金払うハメになった!詐欺だ!」なら話はとても簡単です。サポート読め、そう書いてあるだろ、で終わりです。

 

長くなりましたが、ここからが顛末記です。去る3月末、家電量販店の修理窓口に修理を依頼しました。この時点で有償修理という名の新品交換になる事も了承し、延長保証があっても賄いきれず支払いは発生するであろう説明を受けております。修理期間は2~3週間である事も了承しています。(新品交換で何週間も掛かる事自体がおかしいですが) 預けたものは購入当時のまま。外箱も付属品も全て揃った状態でお預けしています。(検査表にその旨記載してあります) よく、箱を大事にとっておく人っているじゃないですか。自分もそのクチで、カメラを取り出しただけで、その後は元の状態に戻して、とても大事に保管していました。折り目も破れも無い状態です。

 

そこから3週間が経過しました。未だ修理があがらず連絡も無いままです。当初、1ヶ月以上は掛かると思っていなかった為に焦りました。さすがに4月の末日には使う予定でいたので、その旨を家電量販店の修理窓口にお伝えしました所、「本来であれば2~3週間で交換品が送られてくるのだが、今回は何故かとても時間が掛かっている」という回答を頂きました。それを申し訳なく思ったのか、家電量販店様からのご提案でテスト機?を箱ごと一式お借りする事ができました。様々な場所で使われていたようで箱はボロボロ、付属品も無造作に入っていましたが、使えれば良いのでこのまま受け取りました。

 

カメラを利用する用件も終わり、後は修理という名の本体交換の完了を待つだけなのですが、待てど暮らせど戻ってきません。そうこうしている間に、5/5には自分が心筋梗塞で倒れ入院を余儀なくされました。その後、退院し、5/13に家電量販店様から交換品が届いたと連絡がありました。

 

翌日に、リハビリも兼ねて家電量販店に行き、新品交換品を受けとれば終わり…のはずでした。行ってみると、カメラ本体のみ戻ってきており、私の渡した箱も付属品も全て無い状態でした。タジマモーターコーポレーションからは、テスト機?についてた箱と付属品をそのまま渡す、カメラだけ交換しろ、という連絡を受けました。まずこの時点でありえないのですが…私は「使い古された箱と付属品一式を新品として受け取る事はできない。せめて新品で無いなら、私がお預けした箱と付属品一式を返して欲しい」と主張し、家電量販店の修理担当者からも、「これは酷いですね。もう一度問い合わせします」というご回答を頂き、その日は何も持たずに帰るハメになりました。

 

更にそこから9日も掛かり、タジマモーターコーポレーションから新品交換品と称したものが、家電量販店に届きました。再度行って見てみると、箱には何度も剥がした跡があり、縁もボロボロ。中身を修理担当者と確認しましたが、付属品は足りず、リモコンも無い状態。カメラには傷がついており、バッテリーにも明らかに使った跡が見受けられました。結局、私の箱と付属品一式はタジマモーターコーポレーションのサポートによって紛失されたものと思われます。

 

 有償での新品交換をちゃんと明記しています。

 傷が多数あります。

 

 カメラの裏側にも傷があります。

 

 箱の裏側は本当に汚く、長年使ったり放置したのでしょう。

 

 何度も剥がした跡があります。

 

 勿論、箱自体も何度も開封した跡がありました。

 

これがタジマモーターコーポレーションのサポートとしての新品交換です。私は延長保証があったので、支払いは軽微でしたが、保証が無い方は、こんな使い古された機種を全額分支払いしなくてはならないのです。どこが新品交換なのでしょうか?修理上がりですらない、中古使用品を送りつけているだけです。ちなみに、この交換品の保証は3ヶ月のみです。そして壊れてから一週間以内に送らないと、無償修理になりません。そう明記されていました。

 

カメラ自体に傷がついている以上、この機体もどれだけ正常に動くか判りません

私が悪いのでしょうか? 箱や付属品が多少傷ついてたり、カメラに傷がついてても新品交換として受け入れた方がいいのでしょうか。

 

家電量販店の修理担当者曰く、もう GoPro Hero 3+ は代替品が日本にほぼ無いので、これしかありませんと言われたそうです。それが事実かどうか定かではありませんが、代替品すら用意できていないサポート体制には疑問を抱かざるを得ません。しかも、それは無償交換では無く、新品交換としての有償修理です。有償修理の代替え品が、中古の様に見える傷有り機体を送られてくる、そのユーザーの気持ちは判らないでしょう。ちなみに、この家電量販店は日本でも一番 GoPro を売っていると思われるお店です。そこのサポートですら、この有り様なのですから、ネットの小さなお店で買った商品が、どんなサポートになるかは押して知るべきだと思います。

 

当初に書いた通り、GoPro はサポートを期待せずに使い捨てで使うのが、一番精神的に良いと思います。そして万が一、修理に出したいと思うなら…カメラ単品で送るのが一番良いでしょう。但し、旧機種は代替品が無いので、恐らく相当時間が掛かると思われます。

 

何度も申し上げますが、これはただの顛末記です。何かを要求するものではありませんし、謝罪も必要ありません。あくまで私が受けたひとつの事例として、参考程度にお読み頂ければ幸いです。ただ、私はもう GoPro を日本で買う事は無いでしょう。これを機に、少しでもサポートが改善されてくれる事を祈ります。

 

憤りを超えて、ただ残念で寂しいです。箱も元の機体も大事に使っていましたし、USB給電もマニュアル通りに使っていただけなんですけれどね…

Tesla Model S 試乗

去る3月4日、Tesla Model S に試乗する機会を頂いたので、表参道まで行ってきました。かなり気合を入れた展示を行っている様で、嫌でも期待は高まります。

自分が試乗した車は、Model 85 と言われる、所謂後輪駆動車。85kWhのバッテリーを搭載し、270kwの出力が可能となるモーターを装備しています。馬力に直すと凡そ360馬力。それがエンジンとは異なり、瞬間的にフル出力が可能となるので、ケタ違いの加速が楽しめるはずです。

まずは外観。クーペにも似たスタイルで自分好み。このスタイルで5+2座。通常は5人乗りでエマージェンシー的に後ろ向きお子様シートが2人分追加できるという不思議な仕様です。とは言え、工場出荷時のオプションなので後付はできなさそうでした。

乗り込もうとするとドアノブがありません。ドアノブのある付近に指を置くと、ドアノブがせり上がってくる仕様。これは未来感があってかっこいい!シートに座ると程よく包み込んでくれます。欲を言えば、肩サポートが欲しい所です。座り心地は悪くありませんが、夏はちょっとムレるかも。

エンジン始動という儀式が無いので、座ってシートベルトを閉めてポジションを決めてギアをDに入れたら直ぐに発進できます。何か物足りない感じ。勿論走りだす時も無音。タイヤノイズしか聞こえません。

発進してすぐに思ったのは車幅感覚が掴みにくい事です。全幅219cmは小さいとは言えず、地下駐車場からの出発では壁に擦るのでは無いかとヒヤヒヤしました。実際、このサイズでは立体駐車場は厳しいと思います。

さて、Tesla Model S には様々な運転モードがあります。まずは、ステアリングの重さが変えられるモード。コンフォート・スタンダード・スポーツと選べます。クリープもオン・オフが選べる辺りが面白いですね。他は回生ブレーキの効きの強さを変えられます。スタンダートとロウ。スタンダードにすると、アクセルオフが一般人のブレーキと大差無く効きます。オートマに慣れている人には慣れが必要ですが、マニュアル乗りならエンブレを効かせて止まる感じとよく似ているので、違和感なく乗れると思いました。そして、車高調整。ベリーハイ・ハイ・スタンダード・ロウ、更にジャッキモードもあり、車のメンテナンスの時にジャッキが余裕で入る高さまで上がります。最後にトラクションコントロールのオン・オフ。これが驚きだったのですが、後述します。

他にもサンルーフの開け方がスワイプだったりと変わっているのですが、これは割愛。初期状態でインターネットに接続していて、Googleマップやホームページの閲覧、Podcastやネットラジオも聞ける。更にはソフトウエアの更新も自動で行われるというから、恐れいります。本当に未来の車ってこんな感じなのかな?と思いました。いづれは自動走行やナビが導入されるようです。(ナビは現時点で導入が間に合わなかったとの事でした)

最初はコンフォートかつ車高もスタンダードで走りましたが、これがなかなか良く出来ていました。最初に感じた車幅の大きさは運転していると思ったよりも気になりません。渋滞路も走りましたが、アクセルの開度もうまく調節されているようで、クリープ機能も相まってギクシャクせずに乗れます。そして何よりエンジン音が無いので、とても静か。更に欧州車の様に遮音性が高くて殆ど嫌な音はしません。モーターの駆動音もアクセルを踏み込まない限り皆無です。レーダークルーズコントロールという機能もかなりおすすめです。前方車両に合わせて車速を調節することにより、あらかじめ設定された車間距離を維持して走るモードです。アウディだと、アダプティブクルーズコントロールと言われています。ちなみに前方車両が止まればこちらも車間距離を維持して停止します。以前、アウディ A6で試した時は、山梨から首都高を降りるまでアクセルとブレーキを一度も踏む事なく移動できました。これは本当に楽です。

さて、それだけでは面白く無い。というわけで、スポーツモードかつトラクションコントロールを切ってみました。ハンドルの重さが変わり、ダイレクト感が伝わってきます。本当にスポーツカーに乗っているかのようです。トラクションコントロールを切っても緩やかにアクセルを踏めば勿論普通に走れます。けれどやはり本当の実力が知りたい…というわけで、スタッフさんの許可を得てフル加速してみました。容赦なく奥まで一気に踏み込みました。

いや、本当に舐めてました。トラクションコントロールを切っても、欧州車の様にどうせどっかで介在してくるんだろ?と。

一切の介在無し。掛け値なしに360psがいきなり出力されました。それがどの位かと説明しますと…アクセルベタ踏みした瞬間にリアが暴れてホイルスピンしまくり、そのままカウンターを当てながら加速するという感じです。

まさにこんな感じです。アクセルは踏み切りましたけど、普通の人だと怖いと思います、これ。

しかし自分的には「うは!これはヤバい!楽しい!何これ!」とテンションMAXに。タイヤノイズとモーターのキーンという音がこれまた未来感たっぷりで楽しいんです。マジで。エンジン音無いとやる気出ないし、やっぱテンション上がらないかなぁ…と思ってた自分をぶん殴りたいくらい、楽しく走れます。2.1トンという車重を感じない加速はクセなります。ただ、やはりその重さはコーナリングに影響していました。いくら重たいバッテリーを床に引いて低重心化をしたとは言え、絶対的な重さは拭えません。さらに3m近いホイールベースも相まって、スイスイ曲がって楽しむという車ではありませんでした。とは言え、曲がりが遅いかというとそうでも無く、気持ちよく曲がるんです。これは脚のセッティングの良さと剛性なのかも知れません。

逆に言えば直進性は高いので、ロングツーリングは楽だと思います。モーターなので、どこから踏み込んでもリニアに加速するという不思議な感覚も味わえます。もうひとつはブレーキ。回生ブレーキと同時に効くので、2.1トンでも物凄く止まります。ビックリするくらいに。ABSが介在しても挙動の乱れも無く止められるのはさすがだなと思いました。

最後はサンルーフを全開してのんびりドライブ。後部座席まで開くので、これが物凄い開放感。オープンカー並…は言い過ぎですが、本当に開放感たっぷりで心地よい。夜の街をサンルーフ全開で流したら気持ちいいだろうなーと思いました。

 

最後にじゃあこれを買うか!?と言われたら…まだ買いません。値段的に高いという事もありますが、一番の問題は充電とリチウムイオン電池の寿命です。色々聞いてみたのですが、 Tesla RoadStar の頃には最大で60%まで減ってしまったという車体があったようです。Tesla Model S でもそれが起こらないとは限りません。バッテリーはパナソニックのNCR185650を数千個並べていますが、この電池。500回充電で2900mAhから2100mAhまで落ちるとカタログにありました。つまり容量が72%になるという事です。バッテリーは8年間距離無制限なのですが、劣化による交換がどこまで認められるかが、現時点で不明なのが気になります。

そしてもうひとつの問題が充電ステーション。20分でバッテリーの約半分まで充電できるテスラのステーションはまだ数が少なく、地方に行くほど壊滅的。そして一般の急速充電ステーションでは50kW(テスラのは120kW)なので、ざっと計算しても2.4倍の時間が掛かります。移動より充電している時間の方が長く付く事になってもおかしくありません。高速道路のサービスエリアの充電ステーションでは誰かが充電していたら待たなければならず、オマケに混雑時はここに駐車する愚か者もいます。

燃費で計算すると、だいたい30km/l程度なのでコストパフォーマンスは素晴らしいと思います。とは言え、日本においてはまだインフラの整備に問題があり、自分の様に地方へ行く機会の多い人が使うには、まだまだ課題が山積みなのかも知れません。逆に言えば、都内で利用する分には十分な数の充電ステーションがあるので問題は無いと思います。

これらの問題が解決され、更に欧州車の様に日本の環境に合わせた車作りが進んでくれば、選択肢のひとつとして、とても有力な候補になるのでは無いでしょうか。それだけのポテンシャルを秘めた車だと、私は思います。

 

もっとフル加速したかった(笑)

 Photo: Sony NEX-5n + Sigma 19mm F2.8 EX DN